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今、私がお薦めしたい 10冊の本

 ここんとこずっと、ミャンマー情報をメインに発信していますが他にも考えている事はあり、文字にしたくなり、書いてみました。
 お薦めしたい本 10冊をご紹介します。

 その前に少しばかり、こうした本を読んだ背景なども少しばかり。

これまで と 今 と 考えていること。

(これまで)
 私は、2014年 1月からミャンマーのヤンゴンで暮らしていました。その前は、日本で会社員として働いていました。日本生命保険相互会社という会社で8年弱勤務した後、退職してミャンマーへ。現地採用で人材紹介会社に入社して2年勤務。多くの経験をさせていただきました。その後 8ヶ月ほど自由期間を設けた後、フリーランスとしてライター 兼 編集を経験。直近は、動画・パンフレット制作のディレクション 等 をさせていただきつつ、現地でコミュニティづくり(?)などに関わっていました。

 しかし、2020年 4月にCOVID 19 の感染拡大の状況を鑑み、ミャンマーから " 一時 " 帰国することを選択。それからずっと地元である岐阜県の飛騨地方にある下呂市で暮らしています。2-3ヶ月で戻れる、と考え、あくまでも一時帰国のつもりで戻ってきました。
 よって、はじめの半年ほどは、いつミャンマーに戻れるだろうか?と現地の情報を仕入れながら「ミャンマーを離れている数ヶ月をどう過ごすか?」といった感じで過ごしていました。とりあえず半年分の家賃を払っていたこともあり、それほど長くなるとも思っておらず、日本で働く事も当然ながら考えていませんでした。

 しかし、そのまま半年が経ちましたが、家賃をもう半年分支払ったものの、これはもうしばらく戻れないな…と感じはじめました。
 ずっと地元に籠もっていたのですが、日本で Go To トラベルが盛り上がった時期 2020年 10月はほぼ1ヶ月ほど 飛騨を離れました。東京、福島、鹿児島、熊本、長崎、福岡、愛媛、京都、大阪、金沢、福島 をぐるっと周り、飛騨に戻りました。

 その後は、スタンスを変えて、自宅にスタンディングデスクをつくり、モニターを買うなど環境を整備。自宅での作業にあわせて、地元 下呂にあるコワーキングスペース 下呂オーガニックワークプレイス と 下呂市小坂町にある 小坂なリバーベース と 近所のおしゃれカフェ simple and honest down to earth などに足を伸ばしつつ過ごしていました。

 それまで、ミャンマー案件も幾つか抱えながらリモートワーク的に動いており、そろそろミャンマーに戻れるかも、なんて言っていた矢先、2021年 2月 1日 軍によるクーデターが発生。その後、市民の間で抗議の声が広がり、軍はあろうことか武力で弾圧し、多くの死者が発生。さらには市民の声を封じるべく通信遮断やジャーナリストの拘束、メディアライセンスの剥奪など強硬手段に出ました。多くの人が殺され、経済活動も停止、ミャンマーの情勢は悪化。一度は渡航を決めかけていたのですが、ミャンマーに戻れる見通しは薄く、関わっていた分野の関係上 ミャンマー案件を進める事がちょっと困難になりました。
 そんな中でも、ミャンマーの情勢を追いかける中、自分が好きなミャンマーのために何かできないだろうか?と考え、Twitterを中心とした情報発信からはじめ、オンラインセミナーの主催、クラウドファンディングのサポート、イベント開催などに携わってきました。
 最近では note での記事更新も不定期でやってます。

 こうしたコロナにはじまり、クーデターに繋がる期間を通じて、こうした時期だったからこそ、考えていたことがあります。当然、この期間だけでなくそれ以前の生活や人生経験、とりわけ東京・ミャンマーでの生活や旅の体験、人との出会い等を通じて自分の中に蓄積された体験も影響していると思います。そして、自然豊かな下呂の地で暮らしているからこそ、考えたことなのかもしれません。
 それらは、民主主義だったり、資本主義だったり、政治だったり、ビジネスだったり、お金だったり、社会のシステムのようなものです。
 こうした分野に関心が高まり、本を読み、人と語り、簡単に答えは出ないけれども、考え続けています。せっかくなので、自分の思考整理や備忘録も兼ねて書いてアウトプットしていこうと、この記事を書いています。
 同じような想いで悶々している人の助けになるかもしれませんし、何かが起きるかもしれませんので。
 実際、自分の過去の経験からしても、アウトプットしてみると「私もそう思っていた」という話がやってきます。頭の中で考えているだけでは、何も起きません。何も起きないのはダメだ、などというつもりはありませんが、私 個人としては、何かが起きたら面白いなぁ、と思っています。 その「何か」が、何かはわかりませんが。

 ついさっきコーチングを受けている中で、湧いてきた言葉は「個人の主体性」。民主主義も、政治も、ビジネスも、お金も、気候変動も、そこに個々人が主体者として関わっているはずです。しかし、なぜか 客体として扱い、批判者になっている自分を感じる事があります。でも本当は「主体者」なのです。 その事をこそ伝えたいのかもしれません。

読んでよかった本 10選

 今回は、これまでに 読んでよかった本を幾つか。なぜ本なのか? 私としては「読んでいる本」にはその人の思考があらわれやすい、と思っています。ビジネスに関心ある人はビジネス書を読むだろうし、コーチングに関心がある人はコーチング関係書籍を読むでしょう。
 その意味で、好きな本が一緒だと、どこか話が合うような気がします。そんな簡単な話ではもちろんありませんが… でも きっと「この本が好きなら、この本もいいかも。」「このテーマも好きなんじゃない?」みたいなのってあると思うので、とりあえず 私の パっと思いつく 読んでよかった本 を書いておきます。 もし被ったら、他の本にもちょっとだけ関心を持ってもらえる事があればいいな、と勝手に期待もしています。
 共通テーマとして、脱資本主義とかコミュニティ、みたいなワードが自分の中では浮かんでいます。

 1冊1冊 色々と伝えたい事はありますが、ぐっと堪えて紹介に徹します。


この本は 最も薦めたい1冊。SDGs とか 気候変動 とか 資本主義 とか色んなものが バックミンスター・フラー氏によって、1960年代には語られていたのです。ベーシックインカムとか 人工知能とか 今 語られているような事が既に書かれています。とにかく 読めば驚かされる事、間違いなしかと。
もう、本当にすごい本です。そして読みやすいです。

※ 過去 note で紹介記事 3本 書いたものを 1番下にリンク貼っておきます


コロナ自粛の中で、お金 とか 資本主義 とか悶々と考えていました。着々とお金は減っていくし、でも欲しい物もある…同時に、困っている人もいるから何かしたいし…みたいな葛藤が長らくありました。そんな中で読んだのですが「これは…!」と、自分の中で「お金との付き合い方」を見直すきっかけをもらい、最も腹落ちした本。この本を読んでから旅に出ました。お金を使うことの抵抗がめちゃくちゃ薄くなりました。お金へのメンタルブロックみたいなものが結構 とけました。


これは ミャンマーいた時に読んだ本なのですが、資本主義の中だって、人の良さが出る場面はたくさんあるよなぁ、とちょっと視点が変わりました。人々の中にある2つのスイッチのどちらを押させるのか? 的な箇所があり、その部分は印象的でした。Give と Take のどちらを刺激するかで、人は卑しくもなり、寛大にもなる、とそう捉えています。個人的には Give の世界が好きだし、そういう世界がいいな、と思っています。

「続」は Amazonでは買えません。ゆっくり、いそげ が良いと思ったら、ぜひ「続」も。本のつくりも、なんだか素敵です。 自助・共助・公助 みたいな話は 「続」の方にあったような気も…
とにかく2冊あわせてオススメです!


はじめは「贈与…?」ってなったのですが、その言葉の定義を含めて、すごく哲学的に考えさせられる1冊でした。資本主義についても深く考えるきっかけをもらいました。かなり良い本だった、との印象が強く残っており、この本の読書会にも2回ほど参加しました。それなりに読み込んだ本であり、この本の考えはたくさん引用させてもらってる気がします。読みやすいけれど、しっかり考えさせられる1冊でした。


児童文学書で 1973年に書かれた本。この本を読むたびに、本当の豊かさとは? 今の自分はどうなってるだろうか?と、考えさせられます。いつ読んでも、心にバシバシ来ます。コロナ禍で、オンラインでコーチングを学んでいる期間中に再読したのですが、やっぱり深かったです。とても40年近く前に書かれたとは思えないハッとさせられるストーリーで、あとがき の部分で、ぎょっとします。「100分 de 名著」でも紹介された1冊で、何年経っても残るであろう、まさに名著です。


話題になりまくり、テレビでも新聞でも引っ張りだことなったマルクス研究者である、経済思想家 斎藤幸平さんの本。資本主義、気候変動、コミュニティ など、自分がモヤモヤしていた事が網羅されていて、驚きました。3.5%の法則なども強く印象に残っています。人が壊した地球、といった発想など、バックミンスター・フラーの宇宙船地球号操縦マニュアルとも重なる部分があります。読み応えのある1冊ですが、面白いです。てか斎藤幸平さんがとても素敵だなぁ、と思ってます。ミャンマーのデモ活動にも足を運んでいました。


この期間に読んだわけではないが、ミャンマーで みゃんこん を立ち上げるきっかけとなった1冊。地域資本主義 を語る柳澤さんの想いが詰まった1冊。
柳澤さんの最近の記事「なぜ僕は地域通貨が盛り上がると確信しているのか。お金の歴史から解説してみます。」(こちら)もあわせてお読みください。


山口周さんは気になっていたけど、ずっと読んでいなかったが、ふと気になって手に取り、ミャンマーに住む友人と議論しながら読み進めた1冊。ざっくりいえば脱資本主義もテーマの1つだと私は捉えた。社会課題解決を資本主義で解決することの限界など、興味深い切り口が印象に残っている。


現在、読んでる最中の1冊。めちゃくちゃ面白い。本当にすごい1冊。ベーシックインカムの実現性を探りたくて、その流れで手にした本。これまでの半分少し読んだが、資本主義や AI に雇用が奪われる事による失業者数や市場規模等の数字は衝撃的。また "普通の人々" は、そんな簡単に変化に対応できる人ばかりじゃないよな、とハッとさせられました。アメリカで起きてる事はいずれ(既に?)日本でも起きる、そう思って読んでも興味深い。途中の段階で「既に起こった未来」とのワードが頭に浮かびました。後半はいよいよベーシックインカムに入るはずなので、楽しみ。


この辺りが 私が 読んで強く残ってる 本 10冊。

この本 いいよねぇ ってやりとりや、この表現はどう捉えたの? なんてやりとりして本を深め、資本主義の先 を深められたら楽しいな、と思ってます。まぁそんな連絡は、なかなか普通やってくるもんじゃありませんが…

読んだ本が重複してたりしたら、ちょっと他の本も気にしてもらえれば、と思います。

長文に お付き合いいただきありがとうございました。

次は、、、映画紹介 かなぁ。それとも1冊ずつ もう少し深掘るかなぁ。
気が向いた頃にまた書こうと思います。


(おまけ)

宇宙船地球号操縦マニュアル がすごい…!となって昨年書いた note 3部作
せっかくなのでこちらにリンク共有しときます。


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