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寂しかった

あの時の君は面白かった 薬を飲み意識が朦朧とする午後3時 誰かに助けを求める僕の隣に君が居た 1番近くに君が居た 否定しない君は面白かった 生きづらい世の中に対する思いを話す午前2時 誰かに共感を求める僕の隣に君が居た 1番共感してくれる君が居た ある日君は面白くなくなった 僕の真似を始めた日から ある日僕も面白くなくなった 唯一無二の人間でなくなったから あの時の僕は面白かった

    • いう

      ひる びる いく きく みる しる きす きす きす いす ひく しぬ

      • カフェオレ

        苦い思い出を消すためについた嘘はミルクのようだ。舌を逃がしたくなるような現実に甘くまろやかな理想を張る。本当の事を話せと大人は言うけど、話したところで何も気にせず飲み込むだけ。 だから7対3が僕のブレンド。

        • 閉鎖都市

          木の枝で休む鳥が鳴く音 葉が鳴らす緑の乾いた風の音 今自分が踏んでいる大地の音 全世界が繋がる空に響く飛行機の音 生命を与えてくれる水が滴る音 呼吸をする自分の体の音 意識すれば音はどこからでも聴こえてくるのに 僕達はヘッドフォンを首にかけて 酷く汚れた醜い電子の世界で音を探す

        寂しかった

          まι″ιょっ<

          ここだけどここじゃない これだけどこれじゃない きみのいうそれはどれなんだろう ぼくのいうそれはそれなのに 特別になりたくて孤立した 一番になりたくて孤立した 人気になりたくて孤立した 大胆に飛び降りて孤立した 今を大切にとみんなが言うから 過去が僕を壊してくるんだよ 未来を大切にとみんなが言うから 今が僕を焦らせてくるんだよ

          まι″ιょっ<

          教奏

          親のエゴに教えを乞う少女 絶対と思っていたそれが エゴだと気づいた思春期 教材代と偽り手にした三千円で 最寄りから終点まで揺られた 自分と同じよう親のエゴで疲れ果てた 小学生を肩で寝かせながら揺られた 初めての自由だ 瞬きをする度に変わる雲の形と空の色 感情の安定しない春の風 手に入れた知識が千恵へと変わっていく 街が騒がしくなった頃駅に向かった 店の前で喧嘩する大学生を横目に歩いた 駅のベンチではサラリーマンが寝ていた 通過の電車が通った 私はホームに飛び込んだ

          想鬱

          羊を数える少年に悪夢を見せる少女 思えば想うほど傷を負う愛 鬱と云う響きに助けを求め依存する 枕に垂れる青色に暖かさを感じる 雨の後のアスファルト 右から結ぶ靴紐 ポケットからだす鍵 2Bの鉛筆とスケッチブック 熟した林檎を噛じる 何も無い日々に息を呑む 描けない自分に嫌気がさす 死ねないのに締める首 まわらない舌と脳 逃げる周りからの目 昨日みたいな日々を過ごす 感情を校閲される社会 苦しい思いを叫んだだけなのに 全てを無かったことにされる 苦しいも楽しい 死にたいも