melomys

演劇のユニットです。 ◼︎12月9日-12日『Dreamtime』 @アトリエ春風舎 ◼︎…

melomys

演劇のユニットです。 ◼︎12月9日-12日『Dreamtime』 @アトリエ春風舎 ◼︎エシカルシアタープロジェクト始動

最近の記事

ジェラルドとアンディ(田崎)

時々思い出すこと。 最近思い出す頻度が上がったので書きとめておく。 私の家はホームステイの受け入れを何度かしている。私がまだ実家にいたころで確か4回。 最初の受け入れは小学校何年生のときだったか、パプアニューギニアからジェラルドという男性が来た。 ある夜、父と母が今からジェラルドを迎えに行くと言った。 車で向かったのはベイサイドプレイスだったと思う。 そこには酔ってベロンベロンになっているジェラルドがいた。たくさん吐いていた。 父と母が介抱して、車に乗ったジェラルドは

    • ことばについて③【発語への欲求】(田崎)

      私は喋ることが好きだと思う。 声を出すことや意味のある音を出してコミュニケーションをとることへの欲求があると思う。 喋ることがしんどいのは、喋りたいからなのではないかと思った。 発見していくこと・思考することは楽しい。感じたことを言葉にする喜び。得体の知れないもに輪郭ができる、姿を表す、出会う。出会いから影響を受けて更に思考する。変化していく。 音を出す。音波。私の出力で空気が振動する、その揺れた空気の中に私はいて、影響を受ける。 ことばの輪郭にも影響を受ける。②で書い

      • ことばについて②【日常での発語】(田崎)

        ①で、日常において喋ることの遠さと、作品で「テキストの言葉として喋る」ことの発見について書いた。 そこから、日常での喋ることへの「遠さ」が具体的に何なのか、テキストとして喋ることを意識したとき何にしっくりきたのか(日常での発語との関係とリンクしたことは何なのか)を書き出したいと思った。 粗くても書き留めておくことを優先する。 メモ書きのようなもの。 まずは 【日常での発語について】 感覚・思考〜発語の流れを書き出してみた。 ◼︎(感覚・思考) これらは切り離されたも

        • 2021.12.28(田崎)

          もう去年のことだけど書き留めておきたいこと。 年末に絵の先生のアトリエに仕事に行った。 1.2年前、先生が受け持つ教室で私は生徒さんにたまたま持っていたキスチョコを配った。 先生は席を外していて、だから先生の道具が置いてある箱馬の端にチョコを置いた。 少しして戻ってきた先生は「あ、チョコ。」と言った。誰からなのかとか、お礼とかなんにもなく低い声でぼそっと 「あ、チョコ。」 それがなんかすごくよかった。 (後から知った、先生は糖尿病) また別の日、先生は、絵は9割が方

        ジェラルドとアンディ(田崎)

          2021おわり2022はじまり(田崎)

          2022年になった。 2021年は演劇をたくさんした。 2020年にmelomysを立ち上げて映像をつくった。 2021年5月にひとり芝居『present』を福岡でやって、9月にSTスポット横浜でやった。 12月に『Dreamtime』をアトリエ春風舎で、『present』を宇都宮でやった。 ひとり芝居がなぜ平仮名なのかは田野さんがつかったのを真似しただけだけど、なんとなく、独り、と、一人、どっちもあるからだと思ってる。 2017年に東京に来たとき、芝居から離れて就職しよ

          2021おわり2022はじまり(田崎)

          ことばについて①【発見】(田崎)

          言葉を喋ることに対して「妥協」という言葉が浮かぶ。 言葉という記号に置き換えていく作業。 置き換えられなかったものたちが記号の強さによって形を変えていく、無かったことになっていく気がする。 大事なものをとりこぼしていく、私が擦り減っていく、そんな感覚。 このことをこんな風に断定するのもこわいけれど、話を進めるのに一旦言葉にしておこうと思う。 演技をするときは大抵台本がある。 言葉を与えられるのは楽だなと思っていた。 喋りたい気持ちはある。 自分をすり減らす作業をせずに言葉

          ことばについて①【発見】(田崎)

          名前を呼ばれる

          どんな時にときめく? そう聞かれた私は一晩考えて、 名前を呼ばれる時、と答えた。 好きな人たちに名前を呼ばれると、いつも一人きゅんとする。私はこの人からちゃんと見えているんだなと思って安心する。私は私の輪郭を、名前を呼ばれる事で確かめる。 この夏、幼馴染の立ち上げた創作ユニットに加入した。 melomys メロミス 絶滅したネズミの名前。 人知れず絶えた種の名前をそれと関わりもなかった私たちが今呼ぶ事で、この世にその存在があったと確かめられるような、そんな気がして名

          名前を呼ばれる

          はじめまして

          こんにちは。 田崎小春と申します。 青年団という劇団に所属しています。 俳優の活動がメインでしたが、台本を書いたり演出することにも挑戦したいと思って、melomys(メロミス)というユニットを去年立ち上げました。 映像作品を発表したり、一人芝居をして、 今は12月に向けて『Dreamtime』という演劇作品をつくっています。 豊かさについて考える「エシカルシアタープロジェクト」というプロジェクトも進行しています。 考えていることなどの記録を残していくのは良いのではと思いn

          はじめまして