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ことばについて②【日常での発語】(田崎)

①で、日常において喋ることの遠さと、作品で「テキストの言葉として喋る」ことの発見について書いた。

そこから、日常での喋ることへの「遠さ」が具体的に何なのか、テキストとして喋ることを意識したとき何にしっくりきたのか(日常での発語との関係とリンクしたことは何なのか)を書き出したいと思った。

粗くても書き留めておくことを優先する。
メモ書きのようなもの。
まずは

【日常での発語について】

感覚・思考〜発語の流れを書き出してみた。


◼︎(感覚・思考)
これらは切り離されたものではないので括弧内表記 

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「言語」という選択への道のりetc
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◼︎言語化①(記号化)(社会性)
・感覚にできるだけ近い言葉選び
取捨選択(言葉にしない捨てるものの許容範囲をきめるなど)、言葉にすること、発語自体を諦めるかどうかの葛藤



◼︎言語化②(①に少し遅れて)
・この言葉で相手に伝わるのか
(状況・状態・伝える相手の性質)
・その言葉によって何かを傷つけている可能性はないか
・別の価値観を否定していることにならないか



◼︎発語①
・音を出すエネルギー
(状況・状態・相手との関係性・発語する内容によって負荷は変化する)
私の場合は、喉仏あたりで発語するエネルギー(→)とは逆の圧(←)がかかっている感じ、大きなわだかまり



◼︎発語②
・音の調整
(場を感受する・社会性)
大きな声や高い声などを急に出してはいけない。TPOをわきまえること。



◼︎発語③
・発語することで言葉がより輪郭を持つ
[跳ね返り]が起きる
(跳ね返り=発語することで言葉の輪郭が強くなる。言葉にし得なかったものとの差・取りこぼしていたもの・思考への疑い・発展、が起きること。言葉の輪郭に弾かれたものが自己に戻り、自己との対話が起きることから[跳ね返り]という言葉にした)
・跳ね返り中の自己との対話と同時に、会話してる相手や状況を感受し、何を優先するかを選択する
→時間や状況に追われている場合などはより難易度が高まる
(例:目的地に向かっている最中、人混み)



ざっくりだけれど、言葉が出ていくまでにこれらの過程があるように思う。
それぞれの◼︎中の細かいことは元気なときに足していく予定。

(発語③は発語する瞬間に起きることではないが、ほぼ同時なので「発語するまで」に含める。
発語後に起きることは、これらにプラスして文章の組み立て、会話の積み立て、相手の状態感受(相手の思考の汲み取りや身体への共鳴)、相手が発する音への反応・意味への反応、などなどざっくりとも今はまとめきれないのでやめておく。)

そしてこれらの言語作業は、視覚・聴覚・触覚・(嗅覚)などの感受や呼応と同時に起こる。
別のことが常に同時並行している。
(嗅覚が括弧内なのは、私の場合他の感知より鈍い気がするから。自覚する確率が他のものより低いため、自覚したときには自身の状態がそちらに持っていかれがち)


これだけざっくり書いても発語にはいろんな作業がある。それに跳ね返りはひとつではない、跳ね返る点はひとつでもいつくもの矢印になって自己に返ってくる。



ーーー(ことばの輪郭)
 .(←跳ね返りの起点)
↙︎↓↘︎
.   .   .
〜〜〜(私)
↙︎↓↘︎↙︎↓↘︎↙︎↓↘︎



疲れたので今はここまでにしよう。

2022.1.5

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