灯火

暗闇の中にある灯火は
消えたりついたり消えたり
突然何も見えなくなる
それは心と似ていて
どんな気持ちも
自分だけの思いなのに
それをプツリと閉ざす
心の中身だけ重い鎖で繋がれてて
その先へと行かせてくれない
続きがあるはずの思いの先は
目を細めても真っ暗で
何も見えない

どんなに重い鎖に立ちすくんでも
永久に消えない灯火があるのなら
此処にいて自分の思いの続きを
ぼんやり見ていたい

世界中の炎を集めても
永久に消えない灯火などないなら
この思いを引きちぎって
置いてゆければ
先へゆければ
暗闇の中だって
自分の思いは消えてはいないはず

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