人生には予期せぬことが
今日から4月。
先月の半分は入院していた。
人生で一番長く入院していたというほど、私は今までこれという病気もしたことがなかったのだが…。
1月の末に新しい薬のダラザレックス導入のために一時入院し、1クールを受けることができたのだが、だんだん体のしびれがひどくなり手足から次第に全身に針を差されているような痛みに襲われるようになり、別の薬に切り替えることとなり、また新しい薬のために3月の初め導入のために入院。
今度使う薬の名はカイプロリス。肺や心臓に負担がかかると言われている薬なのでカイプロリスを使った翌日、念のため心臓の超音波検査が入った。
とりあえず入院中は副作用もなく無事に4泊5日で退院できた。
ところが、退院して一日明けた午後から、おなかを下すことから始まり、上からのリバースも経験したことのないほどの激しい嘔吐。トイレに座ってはすぐに便器を抱えてリバースすること6時間近く。土曜日ということもあって、主治医がいないので母が病院へ土日専用の電話番号に電話をしてくれて、夕方6時まで様子をみて治まらないようだったら救急で病院まで来てくださいと言われた。
私が住んでいるのは大阪。通っている病院は京都。
夕方6時になっても症状は全く治まる気配がないどころかどんどんひどくなっていくので119番通報して事情を話したら受け入れ先が決まっていたら行きますと言ってくれて、意識が朦朧としている中、受け入れ先の京都の病院になんとか着くことができた。
救急隊のみなさん、本当にありがとうございました。市外だったのにもかかわらず、救急車を出してくれて感謝の言葉しかありません。
病状についていろいろ調べてもらっているうちに、心臓の動きが8割止まりかけている部分があると。
循環器担当の先生が母に何かを説明して、そのあと、息も絶え絶えのわたしの耳元で先生が「きこえるかな? あのね、ちょっと心臓の動きが悪い部分があるので今から手首の方からカテーテルを入れて心臓の動きを調べて、もし悪いところが見つかったら同時に治療もしようと思います。いいかな?」
「いいかな?」と聞かれて、頷くしかできなかった私。
それからの記憶はあまりない。
ICUに4日、一般病棟で2週間。
結論から言うと、心臓の動きに障害が出たのは、カイプロリスの影響ということで、一回目の投薬で心臓に影響を及ぼすのは非常に稀らしいが、血液内科の主治医も私も化学治療の薬を使うのが怖くてしばらく化学治療はお休みしましょうという結論になった。
というのも「いつ何時、心臓の方にまた影響が出ても、心臓なだけに命に直結するし、入院時にしたマルクの結果も悪くなく、悪性の遺伝子もくすぶる程度で基準値内に入っているので、しばらく様子を見ましょう、コロナのこともあるので一か月後の診察」とのことで、どっさり薬をもらって帰ってきた。
ひとまず心臓が正常に動いてくれててよかった。
ありがとう、心臓ちゃん♡
そして、骨髄腫の方も基準値内に入ってくれてて、くすぶる程度でいてくれてよかった。これ以上、悪くならずにこの状態をキープすることができますように。お願いね♡
とにかく、3月はたくさんの人に助けられる一か月となった。
主治医をはじめ、循環器内科の先生、病棟の看護師さんたちにも。
そして、何よりも、私が救急で運ばれた翌日、静岡から車ですっとんで来てくれた弟に、コロナで面会ができない状態になるまで足しげく通ってくれた母に心から感謝します。
こんな時、月並みな言葉しか出てこないけれど、
本当に、本当に、みんな、ありがとう。
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