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導いてくれる人

昨日、緩和ケアの外来を受診してきた。

K先生と会うのは何年ぶりだろうか。というのは、10年近く前に父がその病院の緩和ケアにお世話になってから、一時期、私や母のグリーフワークをしてくださり、母は今でも月1回、K先生に内科で診てもらっている。

私はこの病気になる前まで、この病院のM先生にカウンセリングを受けていた。生きていくことの苦しみだったり、躁鬱による悩みや義理の妹のがんの相談などをしていたので、私が多発性骨髄腫になったことをどちらの先生も知っていたので、緩和ケアで痛みの相談をして診てもらえるのも時間的に早かった。

今回は私がメインだったので、いろいろな経緯を話しながら痛みの調節をしてもらうことができた。

薬の量は増えたものの、頓服は必要なさそうで、今日のところ痛みは抑えられている。

しかし、眠い…。朝からうとうと夢の中…。

でも、今日はかかりつけ薬剤師さんから電話がかかって来る日だったので、朝から机に座って電話に対応したり、こうやってnoteを書こうかなという気分が出てきている。

診察も薬ももらってタクシーを待ちながら、カウンセリングのM先生に会えないのが残念だなと思っていたら、背後から私の名前を呼ぶ懐かしい女性の声が聞こえた。

M先生は下の名前で呼んでくれるので、すぐに分かった。

「せんせいー!! 会いたかったぁ」(半泣き)

この病気になってからも、いっぱい話を聞いてもらいたいことがあるのに、今までは身内の悩みや相談ばかりで、実際、自分がこの病気になった時に自分の病気の悩みを話す機会が体の痛みや体力のなさが先に出て会えなくなってしまったのがすごく寂しかったのだ。

でも、そう、私がここに来れたのも、M先生のおかげだった。

というのは、2月中旬から3月にかけて、M先生は足の手術のために一時、病院をお休みされ、その間に私がカウンセリングを受けたいと思った時にいないと申し訳ないなという思いから、M先生自ら私の電話に連絡をしてくださった。

そして、その後、無事にM先生が勤務に戻られているか気がかりだった私は病院に連絡をしたのがきっかけで、私の痛みの事情を緩和ケアのK先生に伝えてくださったことから、このような流れになった訳だ。

一番お礼を言いたかったM先生に、タクシーを待っている間に会うことができ、少し近況を話すことができたことは本当に奇跡的なことだったと思う。

ふと降ってきた「思い」に逆らわず、素直に自然に任せたことで、ありのままを素直に思うがままに伝えることで、たくさんの人たちに自分のことや、病気のこと、痛みを理解してもらえることができて、今、改めて、感謝している。




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