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癌患者になった後に不安になる日はどんな日か?不安をどうやって乗り越えていくのか?

胃癌を宣告されてから4ヶ月後に胃を全摘。外科の手術においては、先延ばしした方かもしれない。しかし、自分が納得する病院で、望むお医者さんで、望む手術をしてもらえた。担当医さんや病院に信頼を置けるからこその安心がある。病気になった時からより心がけるようにしていることがある。それは「不安」を描くと「不安が実現してしまう」気がするので、なるべく不安を抱かず、今の幸せを感じ、より楽しい時間を増やせるように生きるようにすることだ。だが、「不安」になることがあることも事実。癌患者になった後に不安になる日はどんな日か?その不安になる日について考えてみた。また、不安になった時にどうやって乗り越えてきたのかも書いてみることにする。それが「今まさに不安になることが多い癌患者さんやそのご家族の参考になれば嬉しい。


私自身の環境と家族に対してどこまで開示しているか?

私は8歳になる双子の子供達だけが、実質一緒に生活をしている家族です。プラス9歳になる柴犬こたろうさん。両親を胃癌で亡くしていて、母親の亡くなり方は小学生にとっては衝撃的であった。

父親も胃癌で亡くしている。胃癌発覚して、一部を残しての手術。病理解剖でリンパへの転移の可能性が生まれて、抗がん剤治療をしながらも、海外旅行にも行けるようになり、好きな食事も取れるようになる復活をするも、癌患者にとってのターニングポイント5年を前に転移が確認され、治療をするが、亡くなった。最期の衰弱はあっという間だった。父親の側に住んでいたので、入院治療の時や最期は頼りにしてきましたが、治療段階の時には子供を相談相手や話し相手にはしてこなかった。頼れるお兄さんがいたこともあるし、こういう時は何故だか長女に頼ってみるのが父であった。30代中盤であった子供としては、もう少し頼りにしてくれても、弱いところも見せてくれても、状況をシェアしてくれてもいいのにと感じた経験だった。

その経験と「家族はなるべく隠し事なく頼り合い、助け合い、感謝しあって、笑い合って生きたい。」という私の願いから、我が子達には、痛い時、具合が悪い時、だるい時、弱っている時、もみせてきた。それは癌になる前からだ。双子が10ヶ月の時から私しかいない環境での子育てであり、発熱したりしても子供達が周りにくる状況でしかなかったという事実もあるが、「隠し事なくありのままをみせる姿」を子供たちに「こうしていいのだよ」「こうしてね」とみせている事例とも思っている。

以前の記事だが大切にしていることは変わらない。(この記事を読んで改めて自分自身の直感力を信じきれていないことの反省を今したので、行動を変えていきたいと思う。)

シングルファミリーとして、親が大病になった時の対策は色々して乗り越えてきた。今も沖縄に移住してからもその対策は組み立てている。この話はまた別でかたれるので、別で記事にする予定だが、簡単にこれは絶対としていることは、自分が倒れてしまって、痛みで根絶しているとか、意識を失っただとか、もし子供達の手に負えないことが起こった場合の病院の名前、連絡先、子供たちが頼れる家族以外の大人の確認は時々している。そして、子供たちが使っていい携帯に連絡先を入れてある。

私が癌がわかり手術した時は5歳。どこまで話すのか?ということは、癌センターの治療ではない、面談があり、そこで相談したり、入院する時の看護師さんに相談したりして、数人のプロの意見をもらい、リサーチして、二人の知能や行動範囲やその周りの子供たちなども考慮して、様々を決めた。その方針は基本的に変えていないが、年齢とともに知識も増えてきて、質問も変わってくるので、それには真摯に答えている。

今日のテーマにある「不安」についてはシェアしていない。なぜならもう8歳であるが、まだ8歳であるということ。具合が悪い状態を見せている。3年前の手術した時やその後の生活で感じさせてしまった <恐怖> <不安> <死>というものが、当時5歳であった子供の中にも植え付けられていることを知っているからだ。冒頭に述べたように「なるべく不安を抱かず、今の幸せを感じ、より楽しい時間を増やせるように生きる。」ためには、子供達にはわざわざ大人であり、二人にとって唯一の家族であり、親である私自身が抱く「漠然とした不安」はありのままシェアすることはしていない。

もし旦那さんがいたら?親がいたら?頼れる大人の存在がいたら話すのだろうか?それはわからないが、家族だとしても、全ての細やかな気持ちをパートナーや家族に話し切れるのだろうか?と思った時に、いたとしても話さないこともあるだろうなと思う。

癌になった時の乗り越え方の記事は以下にあるのでタイミングとしてこちらの方はこの記事の7つの方法は参考になることもあるかもしれない。


癌になったからこそ強い「不安」を感じる瞬間

全ては人によるので全ての人に当てはまることではないことはご了承いただきたい。私自身の性格のタイプを簡単に説明しておく。3年前に胃癌宣告をされて、全摘をしなくてもいいけれど、未来に抱く不安を減らすためにも、生きるためにも、全摘を選択した、心配性なタイプであり、出来る限りのことを全てしたいタイプであり、人にあまり不安を話せないタイプであること、他人に頼ることを苦手としているタイプであることを書いておく。そんなタイプの人間だからの項目もあるかもしれないが、癌患者が家族にいる場合であれば、本人は言わないけど「様子が変だな。」「余裕がないぞ。」「悲しそうだ。」などというような時に当てはまることがあるかもしれない。

3大癌になった人のニュースを見た時
癌が進行した人の状況を知った時
知り合いが癌で亡くなった時
痛みを感じた時
定期検診前、診断前、病理解剖結果連絡前、今と今後の状況説明前後
新しい予防の薬を処方され飲んでいる時
体のだるさを感じて動けない時間が長く続いている時
予定を予定としてこなせなくなっていく時
食べ物や飲み物が入っていかない時や吐いたりした時
身体に望まない変化が起きた時
働けない状況が継続している時
理解してもらえないような事柄が連続している時
死を意識してしまった時

結局「死が意識される状況」になると「不安」がわくのではないかと思う。

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胃を全摘してから3年経過した2022年8月中旬に思うようにならない体調が連続した。実はこのnoteをアップ出来ないくらいなことが2021年から起きていた。手術する直前と直後は闘病についての事を書けたし、順調すぎるくらいだったからこそ記事を書けていたのだと実感した。自分が病気になった時に、ずっと記事を書き続けている人がいない事は不安を助長したこともあった。だからこそ私ができることが役目でもあると思いながらも、「不幸自慢みたいな人」にはなりたくない、今更再度頼ることもできない、そして、心底頼りにした人もいなくなることがあることも経験すると、言葉や人を信頼できない経験となり、実は術後よりも苦しかった想いを抱いた日々を重ねた。ようやく再度このnoteを書き始められるのは、<新たな出会い>と<きっかけ>だ。

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胃がんがわかり全摘した私の場合になるが、(病がきっかけかも?)の体調不良によって連絡も出来なような状況になることもあるということ、薬による眠気かもしれないし、胃を全摘したからかもしれないし、貧血気味になってきたからかもしれないし、明確な原因は不明だが、「倦怠感があるという日」が起きるということ、病院にすぐ行かなくてはならない不調でもないが、動けない状況だったり、記憶が消えるような状況で倒れ込んだり、トイレがある場所でないと困るようなこともある。薬を飲んだらどうにかなることもあるし、思うように効果が現れないこともある。「望むことではない状況」になることがあるのだ。

仕事において新しい挑戦について「やる気」と「できるか?」のジレンマ、「人」としての不甲斐なさを感じる状況も、痛みや薬などが不要な月日から必要になる変化、まさか3年といった月日が経年してから起きることがあることは知らなかった。不安になることが多発した時に改めて病気や症状について調べた。数年後から症状が現れることもあるし、術後だけが心配だと思っていた事は、いつからでも起きてもおかしくない事なども知った。(これについても情報リンクをまとめたものを作れたらとは思っている。)調べて不安になるのではなく、不安になったからこそ、あるかもしれない未来の可能性を知識として知っておくことで、漠然すぎる不安を解消してみたりもしてきた。

「術前術後のリアルな生活」を伝える役目として、神様が与えた試練であるのかもしれない。

仕事で貢献したいからこそ、赤裸々には伝えない方がいいと思っている自分がいた。しかし、伝えないことが、相手への配慮が足りない行動になっていることを引き起こしたと反省をしている。魅せ方、手術をした体との付き合い方、伝える容量のバランスの取り方はまだまだ課題だ。

今回の記事から発信を改めてしていく決意をした。今後これらを仕事関係も含め、周りの人たちがどう受け取るかは、「委ねる」ことを経験させていただいているのかもしれない。一歩踏み出していくためにも、今日も強く抱いた「不安」についての事を書いてみた。不安になる時だけでなく、自己流ではあり単純なことではあるが対処法も書いておくことで、誰かが不安になった時の一助となれば嬉しい。

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不安になった時の対処法

気分転換となる行動をとってみる
気分ではないけど映画やテレビ番組などつけて意識を変えてみる
音楽をかけて癒されてみる、パワーをもらってみる
気持ちが落ち着く場所に行く
テンションが上がる選択をしてみる
美味しいものを食べる
好きな人たちと楽しい時間を共有する
電話で話す
泣いてみる
不安になるきっかけを明確にして、それによっておきた不安を取り除けるように検索をして、状況判断をしっかりしてみる。
お医者さんに相談してみる
経験者に相談してみる
境遇が似ている人から話を聞いてみる
柔らかいものに包まれてみる
温かいものを飲んでみる
自分の望みを大小問わず叶えてみる

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子供たちから学んだ15の大切なことも、普段の生活でできているか?はやっぱり大事なことに変化ないと思う。大人になったからこそ出来ていないことがあったりする。




最後に感動した娘からの言葉ギフトを残しておきたい。
「不安」に駆られると「余裕」がなくなり子育てに影響が出る。子育ては親の余裕によるものだと思う。親が具合が悪くなったら、(親が一人しかいない)子供たちは自分達で過ごすしかない。そんな中「仕事ができないこと」や「最低限のことさえもできないこと」からも、「痛みの辛さ」からも、「自分だけしかいないという責務」からもイライラしてしまったり、まだ8歳の二人に頼ってしまったところもあり、夏休みの日々でもあるので、夜に一緒に寝る時に泣けてきた。そして、「具合悪い日で一日中ごめんね」と謝った。そしたら娘から「ママはママのままでいいんだよ。いてくれるだけでいいんだよ。」と言って痛みのある場所に手を置いて抱きしめてきた。息子も手を握りしめてきた。厳しかった父親に言って欲しかったような言葉を娘からギフトされた。泣きながら抱きしめたらすぐ眠っていた。いつもより早い時間に二人は眠りについた。それもギフトな気がした。

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不安になった時こそ、「何を大切にして生きたいのか?」を自問自答してその答えを選択行動していたいもの。マイナスな気持ちに蓋をしすぎると疲れる。「不安」を上手く放出する方法を見つけていこう。ご家族であれば「不安」を取り除くことをさりげなく出来ることをやってあげられたら、素直じゃないかもしれないが、救われている事は必ずあると思う。

誰かしらの参考、支えや変わるきっかけになっていれば嬉しい。

全てのご縁に感謝。全ては良き流れ。

Mother KYOKO 

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