スペシャリティコーヒーって何?
この記事では、スペシャリティコーヒーとは何なのか、
どのような味があるのかについてお話していきたいと思います☕
スペシャリティコーヒーとは何か?
スペシャリティコーヒーと聞いて皆さんはどんなものを想像しますか?
「なんとなくスペシャルな感じのコーヒー」「美味しいコーヒー」「高いコーヒー」・・・
色々思い浮かぶと思います。
この記事では、スペシャリティコーヒーとは何なのか、どのような味があるのかについてお話していきたいと思います。
スペシャリティコーヒーについて理解すると、一杯のコーヒーから今まで以上に多くの情報を得ることができるので、より豊かなコーヒーライフを送ることが出来ます。
なぜスペシャルなのか
コーヒー豆は世界中の生産国で毎年、大量に生産されています。
農作物なので、雨が降らなかったり、収穫の時期、もちろん品種によっても品質や味わいが異なります。
こういった、品質の変化、味の変化をわかりやすくするために、収穫されたコーヒー豆を味見してランクを付ける団体があります。
それが「SCAJ」(日本スペシャルティコーヒー協会)です。このスペシャリティコーヒー協会は世界の主要なコーヒー消費国にあり、日本の他にもアメリカ(SCAA)、ヨーロッパ(SCAE)などにあります。
この協会でランク付けされたコーヒーの内、上位のコーヒーのことをスペシャリティコーヒーと呼びます。
具体的には、生産国から届いたコーヒー豆を、カッピングと呼ばれるコーヒーの味見をして点数をつけます。
評価項目には、香りや味、全体的なバランスなどがあります。
このカッピングの点数が100点満点中80点以上のものがスペシャリティコーヒーと呼ばれます。
また、このスペシャリティコーヒーには、2つの重要な考え方があります。
一つは「トレーサビリティ」です。
トレーサビリティとは、ある物の生産過程や輸送を追跡できるという意味で、どの地域の農家さんが、どういった方法で育てて精製し、どのような輸送手段で届けられたかを、お客さんにもわかり易く表示することです。
例えば道の駅で販売されている野菜などには作った農家さんの名前や写真が載せられていますよね。
流通経路が確認できることで、お客さんが安心して購入できるのはもちろん、コーヒーの生産地や、生産者についてより詳しく知ってもらうことにも繋がります。
次に「サステナビリティ」です。
サステナビリティは日本語では「持続可能性」と言われ、生産者に適切な額の報酬を支払うことによって、安定して生産を続けていけるようにするという考え方です。
コーヒーショップで販売されているコーヒー(500〜600円)1杯あたりの生産者に支払われる金額は3〜6円だと言われています。
それ以外のお金は、販売しているコーヒーショップ、焙煎の技術料、生豆を取り扱っている商社の利益、輸送費などです。
低賃金が原因で、コーヒー栽培をやめてしまったり、大麻などの栽培に切り替えてしまう生産者も多くいました。
スペシャリティコーヒーのサステナビリティの考え方から「フェアトレード」や、「ダイレクトトレード」といった生産者にお金が行くような仕組みが生まれてきました。(ダイレクトトレード、フェアトレードについては後日記事をあげます)
こうした取り組みのおかげで、生産者の生活が豊かになり、より品質の高いコーヒーを作ろうというモチベーションのアップにもつながっています。
スペシャリティコーヒーが高値で取引されるのは、その高品質さと、消費者のもとに1杯のコーヒーとして届けられるまでに多くの人の手を渡り、丁寧に扱われているからなのです。
どのような味があるのか
スペシャリティコーヒーにはどのような味があるのでしょうか?
コーヒーのフレーバー(風味)は、香りや味が何に似ているかで表現されます。
基本的にはSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)が制作したフレーバーホイールと呼ばれる図を使って味を探します。
フレーバーホイールはあくまで基準なので、このフレーバーホイールに表記されていない表現をしているコーヒー屋さんも多くいますし、間違いではありません。
一人ひとり味の感じ方は異なるので、同じコーヒーを飲んだ人でも、全く違う表現をすることもありますが、どちらも正解です。
スペシャリティコーヒーはこのフレーバーが特徴的でわかりやすいものが多いため、普段コーヒーを飲まない人や、こだわりのない人でも、風味の表現がしやすいと思います。
コーヒーのフレーバーが表現できると、カフェでバリスタに自分の好みの味を的確に説明できるようになるため、自分の好みに合ったコーヒーを選びやすくなります。
スペシャリティとスペシャルティの違い
カフェやネットでは「スペシャリティ」と、「スペシャルティ」の2種類の表記がされています。
これは、アメリカ英語とイギリス英語の違いであり、どちらも間違いではありません。
アメリカ英語では「specialty(スペシャルティ)」イギリス英語では「speciality(スペシャリティ)」と表記します。
当店ではカタカナ表記されることの多い「スペシャリティ」で表記しようと思います。
スペシャリティ以外のランク
スペシャリティコーヒーは、すべてのコーヒーのうちの5%にも満たないとても希少なコーヒーです。
スペシャリティ以外には、SCAJによるカッピングの点数が76点以上80点未満のものを「プレミアムコーヒー」、76点未満の「コモディティ(コマーシャル)コーヒー」などがあります。
コモディティコーヒーはカフェチェーンやスーパーなどで広く取り扱われており、消費者に一番飲まれているコーヒーです。
まとめ
今回お伝えした内容をざっくりとまとめると、スペシャリティコーヒーとは専門の機関によって品質が認められているコーヒーである。
スペシャリティコーヒーには、生産者が安定して栽培を続けられるように正当な賃金を支払い支援する「サステナビリティ」や、そのコーヒーがどこで、どんな人によって作られているのかを知ることができる「トレーサビリティ」という考え方がある。
スペシャリティコーヒーは、特徴的な風味をフレーバーで表現している。
スペシャリティとスペシャルティは同じ意味であるということ。
スペシャリティ以外にもランクがあり、それぞれ主な用途があること。
です。
スペシャリティコーヒーについて理解すると、カフェの説明が理解しやすくなり、もっと楽しめると思います。
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