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【詩】ボトルの破裂

先日夢と現実の狭間でウトウトしていた時に見た
不思議な光景を書いてみました。


バン!

空中で
グラスボトルが
音を立てて
破裂した

破片の一つ一つが
繊細で柔らかな
虹色を放ちながら
放射状に広がっていく

破片を見ていると
重なる懐かしい感情が
あちこちの毛穴から
込み上げてくる

その様は
スローモーションで
やがて破片が緩やかに
形を変えながら
空間に漂うモレキュラーと
溶け合っていくのが見えた

透明に近い色になった頃
眩い白い球体が飛び出し
ゆっくり天に向かって
舞い上がっていった


傍観者だった私は
白い球体の中にいた
体を持たずに

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