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【詩】水響
南東の風
川下から川上へ
狂乱の宴
始まりの金はいつ響く
水鳥が飛び込む
凪の水面に円を描く
拙い言葉を紡ぐ筆
たまにはこうして酔いしれる
どこからか蛙の声
相槌を打つのは雉と烏
晴れ間はやがて曇天に消え
雨と雷を落っことす準備を
春先の暴風に乗って
隣国の砂漠が届くらしい
曇天をいくら眺めても
積み上がる不安と緊張
生きる世界
あなたにまた会えたらなぁ
いつまで経っても消えぬ想い
春風に乗せて灰色の雲に流し
雷雨に溶かして忘れ去りたい
今宵の天気は如何かな
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