【あとがき 青い春夜風】
お付き合いしてくれた皆様、ありがとうございました。「青い春夜風」、昨日完結させることができました。
「書こう!」と思ったきっかけは2つ。ひとつは、もう30手前になるのに社会からはみ出してしまった私が改めて「青春とはなんぞや?」と思い、私自身が青春を感じたくなったことです。
ふたつめは、今問題化している不登校生徒の増加と、若手教員の離職率について私なりに抉ってみたくなったことです。
ひとつめは、今現在「青春」を感じられる職場にありつけたことで、雅や光佑、晴野っちのように各々が思い描く「青春」というものを残せたかなぁ、と。本当は40くらいまでじっくり書きたかったのですが、創作大賞に間に合わなそうなもんでかなり端折ってしまったことが唯一悔やまれるところです。
私の思い描く「青春」を綴るためには、私がまず書いてて楽しくなること・描く世界に私のスキを残すことを意識していました。必然的にアレなエピローグでしたが、そのつもりで書いていたので苦手な方はごめんなさいです。ジェンダー問題等にも少し触れたかったし。(言い訳)
ふたつめは、私が中学校で教鞭を執っていた時にずっとつきまとっていた問題を形にしたかったから、とでも言いましょうか。昔の「ヤンキー」みたいにリーゼントにして酒や煙草を嗜む若い子は絶滅危惧種ですが、対して登校拒否を選択する子は年々増えているように思います。そんな子たちは、何を抱えてその選択をとっているのか、そしてその問題に大人はどう向き合うのか。
ネットリテラシーの低下も気になります。回転寿司事件やSNSいじめ等、10代のネット社会への向き合い方。それもまた改めて考えなければならないものだとすっごく思います。
因みに、主要登場人物の「光佑」は、私の親友の名を借りました。(許可は勿論取りましたとも。)
彼の名前の由来が、「人の右側に立って光で照らすような存在になって」というものだと知り、2人の幼馴染を描くのにこれ以上良い名前は無い、と。彼は今でも私を支えてくれています。感謝感謝。
余談ですが、その親友は左利き。まさに人の右に立って光を照らす存在です。笑
創作大賞に応募するにあたり、細かい点をいくつか修正して(気付いた)矛盾点は概ね解消されているかなぁと思います。01から読んでくださった方も、改めて読み返すと微妙に変わっているところがありますので、時間があればもう一度捲ってもらえると幸いです☺️
次作は以前書いたこの何とも言えない予告から物語を綴ろうと思っています。再び社会へ戻ったので以前よりもだいぶ筆の進みは遅くなりますが、皆様今後ともよろしくお願いします🥹
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