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「月冠」

この言葉は
曲名で知った

私の撮影の技量では
この光景の美しさを
伝えることは難しい

月を囲む輪
それがまるで
冠の様に見える
先人達はそう思った
正確な事は知らないが
私が今日美味しい酒を
楽しかったひとときを
闇を照らす光をくれた

酒と薬の相反作用なのか
私の心は揺れ動いている
やはり君達は相容れない
後輩は私に予想を立てた

「お前、多分また潰れるぞ」

私の事は私が一番分かっていて
私の事は私が一番よく知らない

自己犠牲の尊さ
自己犠牲の愚かさ
これもまた相反する
己を潰して貢献する
己を潰して苦悩する
痛感した者にしか
分かり得ない感覚

相反するものの真ん中が光る
光の周囲に何かものかあれば
そのものには必ず影が伸びる
影と戦う辛さや苦しさの痛み
それを知る者が最も強いんだ
信じて瞼を閉じて朝を待とう

叫んで、叫んで
嗄れた声で繰り返す
あなたの、あなたの
愛しい名前

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