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【入浴日記】十字架

 相変わらず腕を洗うと炙られたようにひりつくお風呂です。それもまた自分で衝動的にやったもんだから仕方無い。自業自得。

 ボスから、「君が死んだら私はこれ以上ないくらい悲しいよ。」と昨日お言葉を頂きました。今の私を例えるなら、ぐらつく十字架の両側にそれぞれの自分が吊るされているのです。

 片方は、「息をして、鼓動を止めず、何とか藻掻いて足掻いて何かにしがみつこう」とする自分。12/8に振り切ってから、藻掻く事も足掻く事も当たり前になって慣れて、安定した精神状態で過ごしておりました。

 ではもう片方はと言うと、「このまま落ちてしまえよ、支える必要が無くなれば楽だぜ」って思ってる自分。こちらのタチの悪いところは、無意識下に現れるところなのです。職場で突然意識を吹き飛ばし、大事な話が耳に入らない。振り切った時には刃物を片手に、もう片方の腕に十字架を刻むのです。我に返った時には既に遅し。同僚や先輩からも、きっとやる気が無いとか、自覚が足りないとか思われている事でしょう。

 薬は効いているのか分かりませんが、頓服薬を飲んですぐ眠くなるので一定の効果はあるのでしょう。起きてから暫しの間は落ち着いていますし。親父は薬に頼り過ぎるな、と言います。ご最もだと思っていますが、振り切ってしまう前に縋るものが無いと、いつしか全身を切り刻むのではないかと。刃物を見える所に極力置かないようにしたり、煙草を吸ったりしていますが、どうにも落ち切ってしまうとこればかりは自制が全く効かないので八方塞がり。

 医者からは睡眠対策としてセカンド・オピニオンを勧められました。今日が通院日なので年末年始の経緯を説明して話を貰おうと思いますが、中々厳しいのが現状ですね。矢張り生きていく事はそれだけでとても大変です。

 最近、初めて将来の夢を持ちました。私の職業を夢見て追い掛けてくれる朋輩には本当に申し訳無い限りなのですが、この仕事にある種の見切りをつけてしまったのです。夢見た事は無きにしも非ずな職業ですが、現実を叩きつけられたのと、挑戦したい事が出来たのです。

 言葉を追い掛けている時、私は心の底から落ち着いている事が出来ます。活字です。口頭ではなく、目の前にある文字の羅列を追い、そこに込められた本意を探す。歌詞/歌詩が顕著ですね。ひと読みで分かるものはつまらない。何度も何度も読んで、解釈を重ねる事に最上の快感を覚えます。その歌詞を記した本人に聞いてみたい気もしますが、それは無粋というものでしょう。

 今回の一曲はムック「君に幸あれ」。歌詞がとても難解で聴く度に考えてはおりますが、聴く時の心調で解釈が毎度変わってしまいます。じっくりと読み解いてみたいなぁ。

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