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【ほろ酔いゲシュタルト】

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階段から始まる怪談。この世とあの世の境界で生きる意味を探す。蛇のように細く、長く綴っていきたい一作です。
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2023年7月の記事一覧

ほろ酔いゲシュタルト 05

Before… 【五】 今年の夏は特に暑い。にも関わらず、事務所の中は妙に涼しげだ。それは気温…

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ほろ酔いゲシュタルト 04

Before… 【四】 ケーキを届けたかった男を導いてから、数人の似たような魂を導き、あの世へ…

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ほろ酔いゲシュタルト 03

Before… 【三】 事務所と化した廃屋で過ごし始めて三日が経った。客は誰も来ず、ただのんび…

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ほろ酔いゲシュタルト 02

Before… 【二】 一行で明けない夜を歩き続け、辿り着いたのは広大な墓地だった。小喧しい都…

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ほろ酔いゲシュタルト 01

Prologue… 【一】 目を開いた。照明が落ちた「四ツ谷駅」の看板。都会だというのに誰もおら…

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ほろ酔いゲシュタルト 00

【始】ここは、どこだ?  目が覚めた時、周りには誰もおらず、不気味に点々とか細い灯りが連…

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【 】ほろ酔いゲシュタルト

まだ終わりすら見えていないのに なにかが始まろうと燻っているの 僕に見えているのは 僕が見てる景色だけ 私が見せたいものは 私が見続けてる景色 俺が見てみたいのは 貴方が描くその景色 階段から落ちて死んだほろ酔いのサラリーマン 輪っかのように転がり 廻り廻ってる彼の景色 転んだ時は既に手遅れ 生にお別れを伝えたが その隙を見逃さなかった蛇がいたんだ カカオリキュールに冷たい氷 ミルクで割りポッキーを刺す 例えるならこのチョコレート 溶るまでだけ生きてていいよ