見出し画像

セールスコピーライティングの基礎|誰に・何を・どう伝えるか

セールスライティング技術の土台となるスキルがあります。それは、「商品と顧客によってセールストークを書き分けるスキル」です。今回は、そのセールストークの作り方を、「何を(What)」「誰に(Who)」「どう(How)」伝えるか、という流れで見ていきましょう。

▼マーケティングに関するこれまでの記事はこちらのマガジンで


1.何を(What)伝えるか

まず、「何を伝えるか(何を売り込むか)」を考える上で、重要な基本概念としてUSPと3Cの概念を抑えておきましょう。

USPとは

USPとは、Unique Selling Propositionの略で、顧客にとって自社商品やサービスが持つ「独自の強み」や「売り」を意味する用語です。

マーケティング界のバイブル「ハイパワー・マーケティング」の中でも、筆者ジェイ・エイブラハムはUSPについて、「独自の強みを明確にしたら、プロモーション、マーケティング、広告、販売などすべての活動に取り込んでいかなければならない」と断言しています。

ではこのUSPを何とするのか、を見極めるために役立つのが3Cの概念です。

3Cとは

マーケティングの3Cとは、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの視点からマーケティング環境を分析するフレームワークです。

  • Customer:ターゲットとなる顧客にどのようなニーズや困りがあるのか

  • Competitor:競合となる商品・サービスの強みと弱みは何か

  • Company:自社の商品・サービスの強みと弱みは何か

3C分析は、マーケティング戦略を立てる際に欠かせないフレームワークですが、コピーライティングの際にも非常に重要な概念です。

「顧客が求めている」かつ「自社商品の強みである」かつ「競合にはない(弱い)」部分がマーケティングにおいて訴求すべきUSPと言えます。

2.誰に(Who)伝えるか

次に、「誰に伝えるか」を考える上でコアとなる概念が「マーケティングファネルとAIDA」です。3C理論のところでも顧客については確認しましたが、マーケティングのコミュニケーションを図る上ではまだ解像度が足りません。想定する顧客の「検討段階」を明確にするのがファネルとAIDAの考え方です。

ここから先は

2,026字
このマガジンは、マーケティングの実務について知りたい方に幅広くお役に立てる内容にしていく予定ですが、特にこんな方に読んでいただくことを想定して書いていきます。「広告代理店や事業会社のマーケティング部門で働いて1〜3年目くらいの方」「今後実務にマーケティングの知見が必要そうなので基礎を学びたいという方」「今まで自己流で実務をこなしてきたけど改めてスタンダードな方法を学び直したいという方」

このマガジンは、事業会社でマーケティング担当者として13年以上働いてきた一介のマーケターが、事業会社のマーケターだからこそ得てきた経験を、…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?