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海外駐在員として上海へ(生活編)|凡人のグローバル・キャリア戦略

このマガジンでは、「26歳までパスポートも持っていなかった純ドメ田舎モノがグローバルキャリアを歩むまで」というテーマで記事を書いています。海外で働いたり、英語や中国語を使って働いたりすることを将来の選択肢として考えている方の参考やモチベーションになればと思い、自分の経験をご紹介したいと思います。

今回は、海外駐在員として3年半ほど上海で働いた時の話です。この3年半については書き留めたいことが多すぎるので、「生活編」「仕事編」「パンデミック編」の3回に分けてお届けさせていただきたいと思います。

▼前回までの記事はこちら

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上海への赴任

前回の記事で書かせて頂いた通り、私はグループ会社の外資系企業に出向する形で働かせて頂いていました。そこでの経験も自分にとっては大きな挑戦だったのですが、やはり日本の外に出て、海外に住んで働きたいという気持ちが大きくなり、当時の上司にわがままを言い、再度上海駐在員の公募に手を挙げさせていただくことにしました。

正直私は中国・上海に何のゆかりもなく、以前旅行で行ったことがある程度でした。ただ、転職をせずとも今の会社で、業界の知識がある状態で海外で働くことに挑戦できるのは貴重な機会だと考え、社内公募に手を挙げました。中国語も全く話せないゼロの状況でしたが、語学を勉強することも、新しい仕事に挑戦することも好きだったので、自分の頑張りたいベクトルと、会社が求めるベクトルが揃っているように思えました。

当時/以前の上司の方のはからいなど、色々な縁が重なって、上海に行くチャンスを頂きました。元々私に中国でのビジネス経験があったわけではありませんので、やはり「強い意志を示す」というのは自分の進みたい方向に進むためには重要なのだと思います。

大都会上海の生活

大都会の上海

まず前提として、上海は素晴らしい都市でした。中国の伝統的な雰囲気のエリア、フランス租界などのヨーロッパ風の古い建物のエリア、最先端の高層ビルが立ち並ぶエリアなど、様々な顔を持つクールな街です。美しいor味のあるレストランやカフェもたくさんあります。そしてオンラインペイメントや、フードデリバリー、シェアリングバイクやタクシーなど、モバイルテクノロジー・サービスのレベルは世界最高峰と言っても良いと思います。

ちなみに私はカフェで一人タイムを過ごすことが好きなのですが、上海は世界で最もカフェが多い都市の一つで、たくさん素敵なカフェがあったことも非常に嬉しいポイントでした。一昔前は、「中国はお茶文化だからコーヒーは流行らない」などとも言われていたようですが、今やスターバックスなどのグローバル・チェーンだけでなく、多くの中国発のコーヒーショップがあります。

これは後で書かせていただきますが、私が赴任したのが2019年の7月ですので、この半年後に新型コロナウイルスによるパンデミックが中国から世界へと広がることになります。このパンデミックに起こったことを除けば、上海は本当に素敵な都市だと今でも思っています。

中国のインターネット事情

中国で生活を送ることに大きな特徴があります。それは、中国政府によるインターネットの情報規制です。インターネットに規制があるため、多くのグローバルアプリやサイトが使えません。例えば、LINE, Facebook, Instagram, Google検索など、日本では当然のように多くうの人が使っているアプリが使えません。正確に言うと、VPNという海外のインターネットを使えるサービスを使うとそれらのアプリにもアクセスできます。感覚的には中国にいるほとんどの外国人がVPNを利用しています。

では、そもそも中国人の人たちはどうやって生活しているのかというと、中国には中国企業の似たような/ものによっては海外のアプリよりも機能性が高いアプリがたくさんあるのです。ですので、生活自体は、基本的な中国語が分かれば全く問題なく、慣れると日本での生活よりも便利な側面もたくさんあります。

ゼロからの中国語

上海の有名な観光スポット「武康路」

海外移住において、言うまでもなく言語というのは大きな問題です。私は大学生の頃、第三言語として中国語を専攻していたものの、当時は中国語で1から10の数字も数えられないレベルの完全な初心者でした

そんな状況でしたが、上海オフィスでの私の同僚は、ほぼすべて中国人で日本語は話せません。上司の上司は日本人でしたが、直接の上司は日本語を話せない中国人でした。社内の会議や電話もメールも基本はすべて中国語。上海に行ったばかりの最初の頃は、もはやコミュニケーション自体が恐怖でしかありませんでした。

私生活ももちろんほぼ中国語なので、駐在して1ヶ月くらいの頃、頭痛に悩まされることもあり、「もう中国語を聴きたくない」と週末は家に引きこもって日本のドラマや映画を観まくるということもよくありました。

そういう状況でしたが、中国語力は仕事のパフォーマンスに直結すると思い、私は必死で中国語を勉強しました。最終的には中国語の検定であるHSK6級(最上級)を駐在から約1年後には取得し、仕事上のコミュニケーションはほぼ問題ないレベルに達することができました。中国語は、日本に帰国後も継続して勉強しています。

というわけで、今回は上海駐在の経験(生活編)についてご共有しました。

凡人のグローバル・キャリア戦略

強い意志を示し、手を挙げて海外勤務の機会に飛び込む


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