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グローバルに働くための英語・中国語勉強法|凡人のグローバル・キャリア戦略

このマガジンでは、「26歳までパスポートも持っていなかった純ドメ田舎モノがグローバルキャリアを歩むまで」というテーマで記事を書いています。海外で働いたり、英語や中国語を使って働いたりすることを将来の選択肢として考えている方の参考やモチベーションになればと思い、自分の経験をご紹介したいと思います。

今回は「グローバルに働くための英語・中国語勉強法9つのコツとおすすめ教材」というテーマについて自分の考えをシェアさせていただければと思います。

▼前回までの記事はこちら


現在の私の語学レベル

まず、最初に私の英語・中国語のレベルについてお伝えしておきます。別の記事でも書きましたが、私は26歳まで海外に行ったこともなかった純ドメスティック人材です。大人になってから英語も中国語も勉強しました
現在は英語TOEIC900点、中国語HSK6級(最上級)で、英語も中国語も仕事で日々メールや会議などで使えるレベル、いわゆる「ビジネスレベル」です。しかし、ネイティブスピーカーには程遠く、「ネイティブレベルではないが仕事に必要なコミュニケーションがとれる」という表現がしっくりきます。

私より英語・中国語力が高い人はたくさんいると思いますが、「大人になってから上達した幅」で言うとなかなかだと思いますので、特に同じ純ジャパの方には参考にしていただけるのではないでしょうか。では、なんとかここまで語学力を向上させたコツをお伝えしていきたいと思います。

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英語・中国語勉強法9つのコツ

1.目標設定を的確に行う

大人になってから勉強してネイティブレベルになるのは不可能です。でも「ビジネスで基本的なコミュニケーションを問題なくとれるようになる」などのです。

「日常会話レベル」をビジネスレベルより低く見る考え方もありますが、日常会話(雑談)の方が実は難度が高かったりします。なぜなら、ビジネス英語・中国語はある程度分野が絞られていたり、定型文句がある一方で、雑談というのはどこからテーマが湧いてくるかわからない上に、スラングなどの口語表現も人によっては多用されるからです。

「海外ドラマを字幕なしで見る」という目標設定をする方が時々いるのですが、これはオススメできません。上記の雑談と同じ理由で、「TOEICで900点とる」などより難度が格段に上がるからです。

資格試験(英語ならTOEICや英検、中国語ならHSKなど)を学習のペースメーカーとして目標に設定しつつ、最終的には「海外旅行・出張をなんとか自分でこなせるようになる」「ビジネスで使えるようになる」などの的確な目標を設定することがオススメです。

2.「能動語彙」と「受動語彙」を意識する

読んで・聴いてわかる、でも自分では自由に使えない(話せない、書けない)語彙のことを「受動語彙」といい、自由に使いこなせる(話せる・書ける)語彙のことを「能動語彙」と呼びます。

日本人は「英語を読めても話せない」と揶揄される理由は、能動語彙が少ない人が多いからです。見て聴いてわかるだけ(受動語彙)だと会話はできませんが、基本的な文法と語彙(英語だと中学校教科書レベル)を使いこなせる(能動語彙)だけで、実はかなり話せるようになります。いかに多くの語彙を「能動語彙」まで引き上げるか。会話力を上げたいならここに注力して学習プランを練りましょう。

3.アウトプットを学習の軸に置く

音読と会話でアウトプットしまくることは能動語彙に高めるために必須です。瞬間英作文(この後でも紹介します)や、テキストの音読、そして今は安価なオンライン英会話/中国語サービスも多いので積極的に活用しましょう。

4.じっくり1回よりさらっと10回

人は思い出そうとすることで記憶を定着させる(想起練習)という性質があります。同じテキストを何度も何度も音読&リスニングして、何度も触れましょう。そうすることで記憶に定着しやすくなります。じっくり1回取り組んでいるうちに、最初の方をすっかり忘れてそのまま、という状況はぜひとも避けたいところです。

5.文構造の理解は必須

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