蔓延する散漫「心ここにあらず」の原因と少しの解決策

最近何か脳に霧がかかっているような感覚になることが非常に多いと感じます。

何をしている時でも自分がその場所にいないような感覚とでも言いましょうか。

何かをしていてもその対象どころかその行為主体である自分にすら意識が向いていない状態。

集中できていない、没頭できていない、どころの問題じゃなく、自分の存在自体が薄れてしまっている気がします。

まず自分という存在が出発点というか主体になってから初めて、他のものとの接点というのが定義できるわけであって。

そこを認識できていないと解決できない問題を一生解き続けることになるわけです。

なんだか抽象的な言い方をつらつらと並べましたが、結局何が言いたいかって言うとマインドレスになってるよ!ってこと。

常に心が散漫、心ここにあらず、って感じです。


これってなんででしょう、って考えてたらやはり近頃とにかく戦犯として吊し上げられまくっているスマホさん、ネットくんでした。(おそらく。)

スマホ脳とかにも書いてありますけど、スマホやらネットっていうのはとにかくドーパミンを出させまくることに設計の意図があるわけです。

ドーパミンってのは快楽物質だのなんだの言われてますが、本質はそこになくて、目的は注意の対象を人間に教えることなのです。

人間は新しい情報に飛びつくように進化してきました。情報の多さこそが生存確率の向上に直結していた時代を生き抜いてきたわけですからね。まさに「知は力なり」を脳筋的に実行するべきだったのです。

だからこそスマホはドーパミンドパドパ装置。

つまりスマホやネットを見ている時、人間の興味・注意は眼前のコンテンツではなく次のページや他のアプリに大きく向いているわけです。

今ここにない何かを求めるようにできているのです。

これが良い方向に作用すれば知的好奇心になり人生は豊かになるわけですが、悪い方向に作用すれば慢性的注意散漫、マルチタスクによる人生の質低下につながるわけですな。

つまり今ここにないものに気を取られて何にも集中できず楽しくない、ってのは完全にスマホやネットが原因です。


じゃあ解決策。

そりゃネットやスマホを断てればいい訳ですが、それは無理だし実はあんまり良くない。

本当に本格的な一週間以上のスマホ断ちなら効果はありますが、中途半端に1日ネット断食などをしてしまうと揺り戻しというか振り返しというかでその次の日に余計ネットに没入してしまう。

だから、ネットにおいて没入する、ということが大事になります。

YouTubeの時間を減らせとは言わない。でも動画を見るなら動画に熱中すること。レコメンドやらコメントやらで注意散漫になるのではなく、現在の動画を大画面にしそこに集中すること。

Twitterはダメかもしれませんね。Twitterを非散漫に用いるのはあまりに難易度が高い。というか無理でしょう。散漫を目的に作られたメディアなので。

後重要なのがしっかりと運動&睡眠を整えること。

朝一で心拍数をしっかりあげるような運動をし、脳の血流を増やす。

長期的にドーパミンレセプタを復活させ、ネット依存を軽減する効果もあります。

そしてしっかり寝られていないと当然注意散漫の確率は高まりますから、運動を整えることで睡眠も整えましょう。


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