めく

日々の気付きやショートショート 徒然なるままに書いていきます。

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最近の記事

人は変われると気付いた話【後編】

この記事は前編の続きです。ぜひ遡ってから読んでみてください。 仕事で自己肯定感を上げる 新卒で入社した会社は広告代理店で、私は京都エリアの営業職として配属された。いわゆるホワイト企業とはほど遠く、法人クライアントとメーカーとの板挟みで、毎日朝の8時に出社し、夜の10時に帰れたら早いほうだった。ノルマは厳しく、毎週目標が決まっていて、達成できていなければ休日も自主的に出勤し、営業準備をするのが当たり前だった。 私はこの会社で5年間働いた。 続けられたのは、営業らしく成績が

    • 人は変われると気付いた話【前編】

      大学のときに教育学を学んでから、私は「幼少期の環境が人格に大きな影響を与え、培われた人格は変わらない」と思っていた。けれど、それは間違いだったと数年後に気づくことになる。 実際はどうなのかは誰にもわからない。 でも私は、「人は変われる」ということを身をもって知った。今日はそんなお話を書こうと思う。 幼少期に作られた「劣等感」 私には3才歳の離れた妹がいる。母は、私より妹をよくかわいがり、子どもながらによく妹が贔屓されているなと思っていた。 私の母の姉は、生まれつき身体

      • 一番好きな人の話

        彼とはいわゆる合コンってやつで知り合った。 色白で鼻筋が通っていて、第一印象は「顔が好きだ」だった。 一度だけ彼と映画を観に行った。 当時話題ではあったけれど、とても後味の悪い暴力的な表現のある映画だった。 初めてのデートにしては最悪のチョイスだと思う。 けれど、そのあと飲みながら彼と映画の感想を語った時間は最高だった。 映画、音楽、価値観。 長い間合わなかったピントがぴったり合ったかのように、話し出してすぐに2人だけの世界に入り込めた。 いつかルーブル美術館に行ってみたい

        • 今ここにあるもの

          「ごめんなさい、タイプじゃなかった」 交際していた彼に、そう別れを告げたのが5年前。 俊二が買ってきたガリレオ温度計を見て、 ああ元カレの部屋にも置いていたなあと思い出した。 国立大学の理系学生だった彼。 俊二の「なんかきれいだから」という理由ではなく 理系ならではの視点で「これは大気の空気が冷えることで〜うんぬんかんぬん」と 仕組みに魅せられていた、ガリレオ温度計。 小さい水玉型の温度計では、18度以上じゃないと計れない。 全色、滴が上に上がったまま。 「懐かしいな

        人は変われると気付いた話【後編】

          はじめまして

          はじめまして。めくといいます。 ショートショートや日常のこと、書いていこうと思います。 広告会社で文章に携わる仕事をしていますが あまり文章力に自信はありません。

          はじめまして