アニガサキ1期から見る各メンバーの愛(Love)

愛さんの事ではない。


コレを描き始めた3月21日、アニガサキ1期のダイジェスト動画が公開されました。

2期放送まで1週間と少し。ニコニコでも一挙放送が行われていましたし、このタイミングで1期の振り返りが出来て、とてもよろしいんじゃないでしょうか?

ここ最近はスクスタをよく見ていたので改めてアニメを見ると新鮮でしたね。侑ちゃんの声を聞けたのも、なんか良かったです。

そんな感じでダイジェストを観ていて、改めてメンバーの歩みや心情などを確認していると新たな気付きがありました。

そんな訳で、今回はそれらと今まで色々感じた事なんかを(Love LiveのLove)というキーワードで纏めてみたいと思います。

第2話 中須かすみ「Poppin' Up!」

最初はかすみん!まずは彼女のソロ曲から行ってみましょう。

自分はアニガサキの各メンバーの当番回、ソロ曲は、それぞれの愛の形を表していると考えています。例えば中須かすみの場合は自己愛でしょうか?

少々言葉が強いですかね?でも、自分自身を愛してあげるって大事な事ではありませんか?

彼女はよく「可愛いかすみん」と口にしています。それ以外にも、可愛いに関して並々ならぬこだわりを感じる発言、行動が多いです。

Poppin' Up!の歌詞にも「神級 完璧 追求したい」とあります。彼女は自身の内に絶対的な指標があり、それに照らし合わせた完璧を自分自身に求めていると。

第8話で桜坂しずくとの会話からも読み取れるのですが、かすみは基本的に自己完結型であると思っています。

第2話では「可愛いの強要」という過ちに自身で気付いており、そのまま殻を破った様子でした。

これらから中須かすみは自分自身とその理想形について歌っていると言えます。

第3話 優木せつ菜「DIVE!」

続いて優木せつ菜。一応「CHASE!」も第1話で歌ってはいますが、今回はこちらで。

これは彼女の〝大好き〟について歌った曲ですね。優木せつ菜を紐解くうえで、重要なキーワードとなる〝大好き〟

この曲は、その〝大好き〟に迷わず突き進む。本心に目を背けず、耳を塞がない。そんな中川菜々と優木せつ菜の歌ですね。

アニメにて、自身の想いが同好会を壊してしまったと、心に鍵を掛けてしまったせつ菜。

そんな鍵を、せつ菜の大好きに感化された侑が開け、好きでいて良いと肯定した。

そんなこの曲は、愛する想いの肯定と言えるのではないでしょうか?つまり自分自身の内面に語りかける形です。

中須かすみと違う点は、愛の置き場所ですね。かすみは自分自身。優木せつ菜は自分の内側。自分自身を肯定して愛するか、自分の愛する気持ちを肯定するかです。

何かを好きでいる事、それはとても素敵な事だから信じよう。そんなメッセージが込められている……というかそういう歌詞です。

第4話 宮下愛「サイコーハート」

彼女は真っ当な人間過ぎて書くことがあまり無いですね!

基本的に愛は、自身の悩みよりも、他者の悩みに寄り添う姿が多く見えるので。

そんな彼女のソロ曲「サイコーハート」は自分自身が楽しく!そしてその楽しいをみんなに伝える!そんな曲です。

これはシンプルに友愛ですね。友&愛です。

ハイタッチしたら友達!そして友達みんなに笑顔になって欲しい!そんな彼女の太陽のような魅力に溢れていますよね。

自分から他者へ。楽しいという想いを伝える事により、宮下愛は完成すると考えています。

いわばオタクに優しいギャル。想像上の生物です。

第5話 エマ・ヴェルデ「La Bella Patria」

そんな愛とは反対に、エマ・ヴェルデのスタンスは、他者の笑顔が自分を満たす。

愛は他人を楽しませるには自分が楽しくなくちゃ!エマは他人が楽しくないと自分も楽しくない。

大袈裟に書きましたが、こんな感じだと思います。

それはこの曲が披露された、第5話にて描かれていますね。

第5話後半、朝香果林を同好会に誘うシーンにてエマの理想のアイドルについて語られます。

具体的には以下をご覧下さい。秒数指定済みなので再生ボタンを押すだけで該当シーンをご覧頂けます

エマも他者の存在で魅力が増すタイプだと思います。彼女が重視するのは他者の笑顔。

そんなエマの愛は博愛。すこし大きすぎるでしょうか?適切な言葉が見つかりませんでしたが、ファンに「エママ」と母親のイメージを重ねて見られる事の多い彼女にピッタリではないですかね?

みんなが幸せだと、自分も嬉しい。そんな他者へ語りかける歌を届けてくれるエマ。

そんな他者から自分への感情の移動が行われている様に感じました。

第6話 天王寺璃奈「ツナガルコネクト」

他人との繋がりを求める天王寺璃奈。曲名からも分かりやすい。

このエピソードは平成アニメだったら、いかに素顔を出すかに焦点が当たりそうですよね。そこを何かツールを使って感情を表現する方に持っていくのは、デジタルネイティブな世代が増えている事が関係しているのでしょうか?とても好きなエピソードです。

閑話休題。
愛で言うなら隣人愛。厳密にキリスト教的な隣人愛(アガペー)ではなく、慣用句的な意味合いです。

他人へ想いを伝えたい。ただその方法が分からない。そんな彼女が想いを伝えるツールの1つが歌。

「ツナガルコネクト」は双方向での感情のやり取りを歌っていると考えます。

歌詞でいうならば「分け合うぬくもり」なんかがそうですね。

愛やエマとはまた違った、双方向のやり取り。これが璃奈と「ツナガルコネクト」のスタンスですね。

第7話 近江彼方「Butterfly」

姉妹愛!!!

あるいは家族愛。分かりきった事ですね。彼方は度々、妹の遥への愛情を表現していますから。

そんな姉妹のすれ違いが描かれた第7話。遥が怒っている理由が分からずに「火に油を注ぐ女」になっている彼方がとても好きです。

以下の埋め込みも時間指定済み。

そんな悲しいすれ違いを経た姉妹が歩み寄る。そんな曲が「Butterfly」

こう……彼方と遥の議論が平行線だったように、二人の移動軸?を合わせるのがこの曲と第7話……って具合でどうでしょう?

上手いこと言えませんでしたね。良い話に良い曲なんで勘弁して下さい。

あとアニメに度々登場するユニコーンガンダム。そのアニメ「機動戦士ガンダムUC」のOVA版。そのep.7のタイトルが「虹の彼方に」でした。

こんな豆知識?で茶を濁して次へ行きましょう!

第8話 桜坂しずく「Solitude Rain」

この回は若干特殊な構成になっていましたね。しずくの内面が度々挿入されて──いるかと思いきや劇中劇でした。といった感じで、あれが100%の桜坂しずくの内面であるかは分かりませんが、あれを彼女の内面であると仮定しましょうか。

第8話にて、しずくは自身を曝け出す表現が出来ない事に悩みます。それは演劇とスクールアイドル、両方に必要な事であると考えたから。

本当のしずくは、昔の映画が好き。ただ、今まで同じ趣味の女の子には出会った事がないと。そんな他人との違いに悩む回でもありました。

そんな演じる桜坂しずくと、本当の桜坂しずく。どちらも受け入れた「Solitude Rain」がコチラ。

衣装も、劇中劇の白しずくと黒しずくが合わさった、二面性を表すデザイン。

向いている矢印的には、自分(白)→自分(黒)。

中須かすみの愛を自己愛と前述しましたが、それに近いものを感じます。なにかとセットで描かれる事の多い2人ですし、この回で、かすみは重要な役回りでした。

また、自分の好きなモノ、事を認めると言う点で優木せつ菜とも近しく、桜坂しずくの複雑な魅力、人間性を感じました。

そんな彼女に割り振られた愛は、なにかを好きな自分を愛する事でしょうか?

変わってるとか気にしないで何か好きな気持ちを持ったままの自分を受け入れて。

この様に自分の一面を愛せる様になるエピソード。これが第8話であったかと思います。

第9話 朝香果林「VIVID WORLD」

ド美人、果林先輩のちょっと可愛い面が見える回でした。

ただそれだけではなく、方向音痴であるとかのちょっと抜けた面があるうえで、カッコよくあろうとする果林先輩って最高にカッコいいよね!って所がキモだと思います。

自己表現がニジガク(スクールアイドル)の良さだと思っているのですが、そんなやりたいカッコいい朝香果林を出来る、かつありのままの自分を受け入れてくれる場所。

そんな同好会への愛を歌った曲が「VIVID WORLD」は最高に楽しそうなんですよね。

とにかく歌詞の節々から「同好会楽しい!」の気持ちが伝わって来るんですよね!

「キャラじゃない」とスクールアイドルをやる事を否定した5話からの振りが効いてる感じです。

第1話、12話 上原歩夢「Dream with You/Awakening Promise」

我らが幼馴染、上原歩夢のお話です。

彼女の事を書きたくて、ここまで書いてきました。

まずはマンション前で歌った、はじまりの曲「Dream with You」

優木せつ菜のステージを見たその感動。「止めちゃいけない」と言った初期衝動が現れています。最初に踏み出した一歩。それがこの曲ですね。

取り敢えずツルッと次の曲「Awakening Promise」

第11話第12話を経た、歩夢の変化が見える曲ですね。

ここからは第1話と「Dream with You」第12話と「Awakening Promise」を比較して、上原歩夢を読み解きます。

まずはひとつ、11話ラストをヤンデレと言って片付けてしまうのは勿体無い!

第1話から第13話まで、歩夢は侑と2人で主人公だったと考えています。そんな2人の関係は、このアニメを紐解くうえで重要な要素であると!そう提言してみます。

前述した様に「Dream with You」は初期衝動を大切にして、侑を引っ張った時の曲。

そう!歩夢の方が侑を引っ張っているんですよ。

あとコレは友人の受け売りなんですが、歩夢は侑に対して何かを渡す、分かる事が多いと。

確かに確認してみると、スクールアイドルに出会う前の侑と歩夢のシーンって、歩夢が主体の事が割と多いように見えました。

1話冒頭の買い物シーンでは歩夢が侑に提案していますし、コッペパンを分けるシーンでは歩夢が侑に渡していますし、「Dream with You」の歌唱後に渡したパスケースもそうです。

対して12話。侑を引っ張った歩夢が、変化を恐れて動けなくなってしまいました。

侑が1人でガンガン動く様になってしまって、歩夢が動く原動力(理由)が失われていってるんですよね。

そんな中でスクールアイドル活動で応援してくれるファンが大切になってきたので、ああなってしまったと。

確かに11話はインパクトのあるシーンがありましたが、そうやって押し留めないと全てが崩れる恐怖なんかを感じた故の行動なのではないかと。そう思う訳です。

12話冒頭で、普段通りに登校するシーンがありましたが、あれなんか正に変化を押し留めようとする行動ですよね。あんな行動をしてしまったからといって普段通りにしなかったら、それこそ歩夢の恐れる変化なので。

その後も侑からの対話を拒否して、完全に停滞した歩夢。

そんな歩夢の背中を押したのはせつ菜。第1話と同じです。

そもそも歩夢の初期衝動も、せつ菜が齎したものですから。最初に踏み出した一歩と同じ力を与えてくれるのも、せつ菜なんですね。

そんな歩夢の向かった先にはファンのみんなと侑。コレが変化したポイントですね。歩夢の口から語られたように、大切な存在が増えた訳です。

そして!ファンのみんなが作ったステージでは歌わなかった。

これがとても重要だと思っています。

侑と別々の方向へ進む話ならば、このステージで歌えば良い。しかしそれはしなかった!

実際に歌ったのは、はじまったあの場所でした。

つまりこれは、スクールアイドル活動を始めて変わった自分と辿り着いた場所。それらは1話で2人で始めた、あの時の歩夢と繋がった場所(精神的な場所)であり、侑と完全に離れた別の方向に進むのではなく

別の道を同じ方向に向かって一緒に歩く

完全に分たれた個々としてではなく、1人でも繋がっている、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会らしい着地点であると!そう思うわけですよ。

だって決別して1人で〜とかでもいいっちゃいいんですが、ニジガクはステージでは1人だけど仲間が居るってのが根底にありますから。そこの所が感じられる描写があって😊ですね。(環境依存絵文字ですかコレ?)

見比べると、12話は1話と重なる描写が多いんです。せつ菜が背中を押して〜とかもそうですね。前振り効いてる。

そんな歩夢の愛は侑(You(あなた))への愛でしょうね。

1話の時点で歌った「Dream with You」は侑へ向けて

12話では侑とファンへ向けて

そして13話は〝あなた〟へ向けてであると考えています。コレは侑、ファン、そして我々〝あなた〟へ向けてのメッセージであると。


あとコレ

多分2期放送まで毎日公開されるヤツですよね。とても良かったのでコチラも是非。

締めのようなモノ

ここまで100万回言われてきた様な事を、わざわざここまで読んでくださったのであればありがとうございました。

2期への期待が膨らむ毎日。何となくの初期衝動に駆られて書いた浅い駄文ですが、スッキリはしました。

自分の予想としては2期でも、1期の1話12話のような重なる描写があるのかなぁ?なんて考えています。例えば1期のあのエピソードで見たぞこの演出!みたいなヤツ。


最後に「愛」という言葉について調べていた所、こんな素敵な言葉を見つけました。

鍾愛(しょうあい)
とても愛すること 大切して可愛がる事

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