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発達障害の特徴はあってないようなもの!?

発達障害の特徴ってどんなもの?

ネットなどを見ていると、発達障害の特徴が列挙されていたりしますよね。
私が思いつくところで言うと
・落ち着きがない
・空気が読めない(KY)
・多弁(しゃべりすぎ)
・感覚の過敏・鈍感
・手先が不器用
などなど…。

確かに自分の子を考えてみると、全部当てはまっているような。
でも当てはまらないものもあったりするんですよね。
方言をしゃべらないとかは、特に思った当てはまらない特徴です。

発達障害の特徴に当てはまるから発達障害、当てはまらないものがあるから発達障害ではない、ってわけではないと思うのです。
ちゃんとした診断は検査をしたうえでないとわからない、というのが実際のところと思います。

発達障害、最大の特徴は発達の凸凹

では発達障害ってどんなもの?と思うのですが、私が思う共通の特徴は「発達の凸凹」だと思うのです。
つまり、ものすごく得意なものと、ものすごく苦手なものが極端、ということです。

どうしても特徴を挙げると、苦手なものやできないことに目がいきがちです。
なので、できないことがたくさんあると「発達障害かもしれない」と思ってしまうかもしれません。
でも人って苦手なことって必ずあると思うと思うんですよね。
苦手のことやできないことが多いからといって、発達障害とは限らないです。

じゃあ得意なことってどんなこと?というと、うちの子の場合、視覚がかなり強かったです。
つまり目から入る情報はわりと理解しやすく、耳から入る情報は整理がしにくそうでした。
それを利用して、子供の不安をやわらげようとしたこともあります。

子供の視覚の強さを感じたのは、好きなものに対する記憶力がハンパないということ。
ポケモンカードにはまっているのですが、何百枚もあるカードを覚えているんですよね。
なので、新しいカードを見て「これは持ってる」「これは持ってない」「これはあのカードと組み合わせできる」というのを全部覚えているんです。

これだけ記憶力がいいならば!と期待したのですが、勉強には全く生かせず、一度話した内容はすぐに忘れるし。
自分の興味があるものにしか抜群の記憶力は発揮されないのです。
最近やっと歴史に興味を持って、勉強に役立ちそうなものに記憶力が発揮されていますが、これまた特定の時代限定なので、社会が得意とはならなさそうです。

つまり、子供の得意不得意が極端なんですよね。
しかも自分の興味にすごく左右されるところもあって。
検査をしても、平均を100とすると、100になるものってほとんどないんですよね。
100を下回るものが多いけど、中には120くらいを示すものもあったりして。
総合評価をすると80くらいなので、不得意なものが多いんでしょうけど、突出する得意なものもあるんです。

なので、発達障害は1つ1つの事柄が当てはまるというよりは、得意不得意が極端=発達が凸凹ということだと思います。
そこで、療育では発達の凸凹をできるだけ差がないようにする活動をします。
といっても、得意なものはできるだけそのまま伸ばす方向なので、苦手なものを引き上げるイメージですね。

発達障害の特徴が当てはまっても一喜一憂しない

最初の話に戻りますが、ネットなどでは発達障害のチェックリストのようなものがあったりします。
もちろん参考になるのですが、私は今は懐疑的です。

というのも、子供が発達障害かも、という微妙な時期に、特徴のあるなしにかなり振り回されたからです。
私はネットでなく本を読み漁ったのですが、その中にでてくる特徴に当てはまっては悲しみ、当てはまらないものを見つけては「きっと違うよね」と希望を持ったりしました。
でもどんな検査をしても、やはり発達障害の疑いあり、という結果だし、得意なものと不得意なものがはっきりとわかってくるし。

特徴に当てはまっても気にならなくなってきたのは、やはり療育でさまざまなものが緩和してきたのがわかってきてからと思います。
最初のころは、どうしても「これが一生続くんだろうか」とか「この子は苦労するんだろうか」とか考えちゃったんですよね。
でも手助けがあったら解決するものや、自分で乗り越えたものもたくさんあったりして。
もちろんそのまま苦手なことはたくさんあるけど、記憶力とか他の子にはないような特技もある。
あー、この子はこういう子なんだな、と思えるようになってから、特徴に当てはまると「そうだよねー」と思うし、当てはまらなければ「お、ここは違うんだ」とちょっとおもしろがるようになりました。

発達障害の「特徴」=「個性」

発達障害の特徴を「個性」と言うことがあります。
最近は特にそう思うようになりました。
例えばうちの子はKYの多弁なのですが、それは家族とか気を許せる人にだけ。
唐突に話し出して、自分の興味をだらだらと話し、話し終わるとこちらの返事も待たずに自分のやりたいことに戻ってしまう。
だけど、どう対応していいかわからない人に対しては、だんまりを決め込んでます。
ある意味空気を読んでるともいえるし、誰かれ構わず多弁というわけでもなさそうです。
大きなくくりで多弁とかKYとかに当てはめようとしても、どちらに入るのか、よくわからないんですよね。
なので、この子は「空気を読んでKYでいい人を選ぶ」という個性なんだと思います。

私も多弁なのですが、話が続かない人ほど無言の空気に耐えられず、余計なことまでべらべらとしゃべってしまうんですよね。
友達からは「でた!めこいあちゃんのマシンガントーク!」とよく言われたものです。
でも空気を読んで多弁になっているだけなので「周囲を気遣った上での多弁」ということでしょうか。(自画自賛)
同じ多弁でも、これだけ差があったりするわけなので、特徴のひとくくりは難しいですよね。
なので、特徴に当てはまったり当てはまらなかったりするのは、当たり前のことだと思うのです。

おそらく発達障害だと苦手なこともあるなら、飛びぬけて得意なこともきっとあると思います。
近年、他にない才能があると、喜ばれる傾向もあります。
得意なことを伸ばしてあげれば、他人にはない才能になる可能性だってあります。
特徴が当てはまる=発達障害ということでなく、個性の強い子と思ったほうが、正しいかもしれませんね。

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