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子どもがお風呂でやってほしくないことをやらなくなった方法

お風呂では楽しく遊んでもらいたいけど…

まだ子どもが3歳くらいのとき、お風呂はパパが入れるときは一緒に入り、私が一緒に入ることもありました。
パパと一緒にお風呂に入っているとき、2人できゃっきゃとはしゃいでいる声がしていると思ったら、「コラ!」の声と、うわーん、と泣く声。

お風呂から出てきた2人に聞くと、やることをやらずに遊んでいたり、風呂の水を飲もうとしたり、「コラ!」と言ってしまうことをやっているのだそう。
パパが言うには、毎回同じことを怒っているのに毎回同じことをやるから、余計に怒ってしまうとのこと。

もちろん毎回やってしまうのは理解していないからだけど、では理解してもらうにはどうしたらいいのだろう?
まだ言葉の理解もあいまいな時期だったし、文字も読めなかったし。

でもせっかくなので、お風呂は楽しい場所であってほしいし、パパも毎回怒らずに済むようになればいいな、と思っていました。

視覚で訴えるのがいいのはわかっているけど…絵が下手なんです!

保育園や幼稚園ではルールを絵に描いて、子どもに示してくれていたりします。
ここに入ってはいけません、と×がつけてあったり。

ただお風呂でやってほしくないことは、単純に×の絵をつけるだけでは難しいことばかりだったんです。
湯舟のお湯を飲まないでほしいのだけど、浴槽に×をつけても、それが入ってはいけない場所の×と間違えないかな?とか。

本当は湯舟から水を飲む絵を描いて、それに×をつけたかったんです。
ただ、私は恐ろしく絵が下手で…。

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私の書いたアンパンマン。
子どもも苦笑いするレベル(笑)

なので「湯舟の水を飲まない」なんて高度な絵を描けるはずもなかったんですよね。
そのときちょうど育児相談があったので、どうすればよいか相談してみました。

文字は読めなくても書くことが大事!

まず聞きたかったのは、「〇〇しないで」という指示が大丈夫なのか?ということ。
発達障害に関わらず、子どもに出す指示は「〇〇しない」ではなく、「〇〇して」と出したほうが伝わりやすいというのはよく聞く話。
例えば「走らない!」ではなくて「歩いて!」といった感じで。

でもお風呂のルールにしたかったのは
・お風呂で遊ぶのは体を洗ってから
・お風呂の水は飲まない
・蛇口とシャワーで遊ばない
・お風呂から出たら体を拭いて、ドライヤーをして、パジャマを着る
ということ。

結構「ない」を使わないと説明できないこともあるなぁ、と。
でもそれでちゃんと伝わるのだろうか?と。

あとは伝えかた。
一緒にお風呂に入ったときに、水を飲もうとしたら手で×をしたり、「先に体洗おうね」と声掛けをしていたのですが、なかなか身につかず。
思いつくことはやった、という感じだったのです。

育児相談の先生は「書けばいいんだよ」とのこと。

「でも私絵が苦手で…」

「別に絵じゃなくてもいいんだよ。文字で書いて見せればいいんだよ」

「でもうちの子、まだ文字読めないんですが…」

「読めなくてもいいの。書いておく、というのが大事」

とのことでした。

やってほしいこと、やってほしくないこと、文字で書いてあちこちに貼っておくそうです。
我が家の場合は、リビング、脱衣所、あと風呂場。

風呂場にはどうやって書こうか、と思ったのですが、100均でプラ板を買ってきて、それに書きました。

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それでお風呂に入る前、これを読んでから入るようにしました。
そしてもし守れてないことがあれば、その部分を指さして「ここにお風呂の水は飲まないって書いてあるでしょ~?」って感じで話をしました。

果たして本当にこれで効果があるのやら、と思っていたのですが…。

なんとなんと、割と早くにやってほしくないことはやらなくなりました。
たぶん1~2週間くらいで。

もちろん全くやらないわけではないけど、そのたびに声かけをしていたら、全くプラ板の出番はなくなり、どちらかというと子どもがお風呂の水をばしゃばしゃするおもちゃと化してしまいました(笑)

視覚情報で一発でわかってもらうのが理想ですが、それが難しいときは「視覚+耳からの情報」で伝わるんですね~。

やってほしくないことをやるのは伝わっていなかったから

私からすれば、あんなにやってほしくないことをそのタイミングで声かけしていたのに、こんなプラ板1枚で解決してしまうのか、というほうに驚きました。
しかもまだ読めない字を書いていたのに。

子どもに伝えるアプローチの方法はいろいろあると思いますが、子どもの成長具合に合わせなきゃいけないということでもないんだな、と思いました。
そして「いくら言っても聞かない」と決めつけるのはよくないなぁ、と。

ちゃんとやっていけないこと、やってほしいことが理解できれば、ちゃんと行動にも移せるんだと実感した出来事でした。
この出来事があってからは、我が家は割と張り紙の多い家になっちゃいましたけどね(笑)

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