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【まくら✖ざぶとん】①⑤⑥『蹴球孔球』

さてはて巷じゃ流行病のコロナウイルスが世の中をざわざわと騒がせている折、暖冬がだんだんとめいてきたところで花粉症の脅威にも負けず、蹴球孔球にと芝の上を走り回って駆け巡ったのがこの一週間のこと。

まずは週末コロナウイルス猛威を振るう中国から避難帰国中の大学同期から誘われて急遽参加したのは大学蹴球部のOB戦、最近はもっぱら蹴猿しかしておらず数年ぶりのフルコートゲームとあってオドオドドキドキオドキオドキしながら行ってはみたが蓋を開けりゃミニゴールを置いたミニゲームに終始するレクリエーション仕様もっぱら蹴猿をしてるだけに現役部員と遜色なくやれて当然至極だがワンプレーごとにおだてられる接待蹴球呆然自失一回り近く離れた部員との距離感は球を蹴り合えど近づかず

最後の最後だけ20分の大ゲーム現役11人OB14~5人の舐めきられた変則ルールじゃ気も乗らないが背に腹は代えられず蓋を開けりゃ中盤に古株OBばかりを配置したフルコートにあったもんじゃないのはフォーメーション仕様、ピッチにぞろぞろと人が群がる景色を見るのは小学校以来で童心に返るとはまさにこのこと?人が増えただけ球には触れにくく、とにかく走るしかないとスプリングがやって来る前に繰り返したのはスプリント、見せ場らしい見せ場は率先して担って決定機を作った三度プレースキックだけ。

蹴球の疲れを残した身体で平日に行ったのは家族孔球、父と兄とでこれまた数年ぶりフルラウンドの命運を分けたのは到着後の朝食モーニング、空の雨降りと父の酒呑みが尾を引いて練習時間を取り逃し、ぶっつけ本番でアウトスタートすればさあ置き時、ティアップしてのプレースショットにはオドキオドキ平坦平易なコースならまだしも谷越え池越えもありゃクリークも配置するアンジュレーション仕様、オッキドーキ(ええい、ままよ)!と心を決めて打つもあえなくOB連発、打って走って土を均して、野球かと聞き紛うばかりの拍子でドタバタ昧、しかし接待孔球の趣きはまるでなく三回り近く離れた父との距離感は球を打ち合えば遠ざからず

ロートル扱いの接待蹴球OB戦に続いてペーペー丸出しの家族孔球OB合戦OBに次ぐOBだが前者は「Old Boy=オールド・ボーイ」で後者は「Out of Bounds=アウト・オブ・バウンズ」、オドキオドキしながらプレーしてプレースキックプレースショットが明暗を分けた蹴球孔球をひっくるめるなら、可もなく不可もなき結果も含めてOBこと「Oki-doki Ball」ってことで、お後も漏れなく及第点!

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部活の思い出

えー、「一字千金」という故事ことわざもありますが、【まくら✖ざぶとん】を〈①⓪⓪⓪文字前後の最も面白い読み物〉にするべく取り敢えず①⓪⓪⓪作を目指して積み上げていく所存、これぞ「千字千金」!以後、お見知りおきを!!