【まくら✖ざぶとん】①⑤①『年賀枕二〇二〇』
さてはて年明けのおめでとうさん・よろしくかあさんが済んだら無事に二〇二〇年の幕開け、お雑煮とおせち食べたら初詣、ねずみ年だけにおみくじはチュー吉ならぬ中吉の数が増やされてるとかいないとか、ってのをねずみ捕りばりのツカミに持って来た今年の年賀枕はねずみ尽くしの一席。
年賀枕といえば去年の総括と今年の抱負、昨年に遠出したのは紀州と京洛への近畿紀行、春のパンダではモノクロ白黒が随所に効いた動物園テーマパーク、秋の紅葉ではメリクリ紅緑に染まった大庭園テンプルガーデンを満喫、それ以外は「静」の一年と宣言した通りおとなしく過ごしたもの。
去年の抱負はといえば、「戌せば戌る」と年間六十席を有言実行した戌年を経た亥年は「著突盲進」で五十席を無言実行、ノルマはこなせど陥ったのは易物作りの時失い、【マ行】と【サ行】の二兎ならぬ二行を追って猛進できずとも盲信はなおも続けるべく今年の設定はさらに減らして四十席。
ともあれ今年は節目の二〇二〇年にして日本で世界的行事を開く五輪ピックイヤー、『レモン』と『パプリカ』が売れに売れた農民的アーティストよねづみ…いや米津玄師が作詞作曲、活動休止前の熟れに熟れた国民的アイドル嵐が歌う大団円テーマソングが『カイト』とくれば自他ともに決めつける飛躍の年、そんでもって干支の筆頭たるねずみ年たるもの抱負が飛躍する年、干支がぐるりと一周するまでむこう十二年間の抱負をぶち上げ。
!傑作な人生を、人生に傑作を!
とかなんとか大言壮語して鼠一匹だったとしても追い込まれたら追い込まれたで窮鼠、猫を噛めばよし、前衛を志して前のめりに生きれば倒れたとしても雌伏の時、猫を噛んだ鼠こそ時に遭えば虎になる!
えー、「一字千金」という故事ことわざもありますが、【まくら✖ざぶとん】を〈①⓪⓪⓪文字前後の最も面白い読み物〉にするべく取り敢えず①⓪⓪⓪作を目指して積み上げていく所存、これぞ「千字千金」!以後、お見知りおきを!!