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【後編】目利き医ノ助はどうやってできた?発足背景と医療ITシステム提案の実情に迫る!

こんにちは、目利き医ノ助note編集部です。
前回公開した「目利き医ノ助の成り立ち」についてのインタビュー記事後編です!

是非最後までご覧ください。

▼前編はこちらから



【松岡 敬介さん】
中央ビジコム株式会社にて電子カルテを販売する営業職として15年従事。2022年に同社にて目利き医ノ助の事業がスタートすると、事業責任者として、クリニックの相談対応から広報活動まで幅広く取り組んでいる。

【加藤 美潮さん】
目利き医ノ助コーディネーター。看護師として大学病院の集中治療室に勤めたのち、治験コーディネーターとしての仕事を経て中央ビジコム株式会社に入社。前職の「現場の感覚」を活かして相談を承っている。


――目利き医ノ助の事業を開始して、実際に相談を受けた医師の反応はどうですか?

加藤:良い反応をいただけています。「ここまで相談できる人ってなかなかいないよね」と。仮にシステムの導入に至らなかったとしても、「現状を見直せて良かった」と言っていただくことも多いです。

一方で、すべてを弊社で承るのではなく、時には「これ以上の詳細はメーカーさんに聞いてください」と、手放すこともあります。「フラットな提案」は完全に人手で対応するということなので、動ける限界量があるのは事実です。比較検討中のメーカーすべてのデモができるわけではないですし、把握できる内容にも限界があります。

しかし、手放すことは悪い面だけではなく、実はクリニック側のメリットも大きいんです。フラットな立場として複数社の比較・選定は目利き医ノ助が担い、選定後の詳細はメーカーから聞くことで、より専門的なサポートが実現できると思っています。

――クリニックが目利き医ノ助に相談するメリットはなんですか?

加藤:クリニックが目利き医ノ助に相談するメリットは2点あります。ひとつは「弊社が自社製品を持たない相談窓口サービス」であることです。

繰り返しになりますが、目利き医ノ助は「製品を買ってほしい」という意図がないので、中立的な立場でお話しを伺えます。極論を言えば、製品の購入を視野に入れていなくても「現状の見直し」といったご相談も可能です。現時点で困っていることがなかったとしても、見直すことによって、より良いクリニック運営の足掛かりが明確になる場合もあります。

とはいえ「“困っている”とまではいかないが、なんか最近忙しいな…」などといった些細な問題は、実は思っている以上に医療ITシステムで解決できることがあるんです。ですから、クリニックには気兼ねなくご相談いただけると嬉しく思います。

もうひとつのメリットは、目利き医ノ助は「これまで培ったノウハウを有していること」です。


というのも、弊社は別事業部で従来より電子カルテの販売代理店事業を行っています。目利き医ノ助コーディネーターはその経験があるため、特に電子カルテの「選定ポイント」については詳しい自信があります。
代理店業務に従事していたころから、弊社はユーザー様より電子カルテ以外のシステムについても相談を受けることが多く、 経験が豊富です。さきほど、医療ITシステム選定の問題点として「選定時の専門家がおらず、"自社商品販売”を目的としたメーカーがお手伝いの範囲で行っていた」と申し上げましたが、目利き医ノ助を始めるまでは、弊社もそのメーカーのひとつだった時代があります。メーカーとしての営業経験がある弊社だからこそ、多くの医師に「中立な立場」で「専門性の高い提案」ができると考えております。

――これまでにない「医療ITシステムの専門家」としてのサービスを担う、目利き医ノ助のゴールを教えてください

加藤:目利き医ノ助のゴールは「クリニックが自院にとってより最適なITシステム活用ができること」です。それを実現するためには、これまでお話しをしてきた「フラットな立場で専門性の高い提案をする」存在が必須だと思っています。目利き医ノ助には「必ず何かを買ってほしい」という意図がないため、システムの新規購入の提案だけでなく、ご相談をいただいて現状を見直した結果「今あるものを活かす方法も含めた運用提案」も可能です。

とはいえ、目利き医ノ助も会社の一事業なので、利益がなければサービスを継続できません。現在はその方法として、クリニック側にその費用を負担いただくのではなく、「コーディネーターの提案の成果」として、メーカー様から成果報酬をいただく形をとっております。

今後も医療ITシステムが発展することは間違いありません。人口減少による人材採用の難化や、患者さんがクリニックに求める事情の変化といった問題から、システムに頼る必要度も増すでしょう。

医療機関の本来の役割は「患者さんに向き合って良い医療を提供すること」だと考えています。クリニックが自院に合ったITシステム活用をすることで、それが実現できると思っています。そのためには、各クリニックの状況や事情に合わせた、最適なシステム選定が欠かせません。

目利き医ノ助は、クリニックにおけるITシステム選定のハードルを下げ、より良い医療提供のお手伝いをしたいと思っています。その結果、医師をはじめとしたクリニックスタッフが働きやすい環境ができたり、患者さんが「ここに来て良かった」と思ってもらえたりしたら、とても嬉しいです。


目利き医ノ助ではクリニックに関するどんな些細な問題でもご相談を承っています。ご相談は無料ですので、興味を持っていただけた方はぜひ、お気軽にホームページよりお申込みください!


【取材協力】
ライター・編集:遠藤たまこ

医療関連の執筆を中心とするフリーランスWebライター。医療事務として大学病院・地域急性期病院・クリニックとさまざまな形態の医療機関に従事し、診療報酬請求から医師の診療補助まで多岐にわたる業務経験を持つ。


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