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【相談事例#03】整形外科:自院の運用に合わせたシステム選定の重要性

みなさんこんにちは!目利き医ノ助のさとみです。
【相談事例シリーズ】では目利き医ノ助メンバーが実際に相談にのらせていただいたIT化・DX化の相談内容と『重要なポイント』を紹介しております。


ご相談クリニック情報

■状況:既存開業
■患者数:200名/日(多い日)
■診療科目:整形外科
■検討システム:会計システム(セルフレジ・自動精算機)
※現在はキャッシュドロアのみ

初回面談

今回、整形外科様での会計システム導入のご相談でしたが、セルフレジ、自動精算機の違いが分からないというご状況でしたので、メリット・デメリット含めて1からご説明させていただきました。

整形外科という特性(患者数の多さや受付・会計の患者動線を分けたい)を考えた際に、『自動精算機』を導入する方向になるかと面談前は考えていましたが、最終的に『セミセルフレジ』を導入することになりました。

ここからは、こちらのクリニック様の事例をもとに、『セミセルフレジ』を導入する方向性になったポイントについてお話していきたいと思います。

なぜ『セミセルフレジ』になったか

■Point①|処方箋の受け渡しに関して

自動精算機を導入すれば会計作業がなくなる!スタッフの数も減らせる!と思われる先生方も多くないのですが、物販・返金対応など窓口で受付スタッフの対応が必要な業務が一部は残ってしまいます。

また、自動精算機導入を検討した際に注意していただきたいポイントとしてもう1つ挙げたいのが、『処方箋の受け渡し』です。

自動精算機から発行されるのは、基本的に領収証と診療明細書のみです。処方せんに関しては、レセコン側のプリンターから発行されるので、

①自動精算機での精算前に患者さんをお呼びして処方せんを渡す
②精算後に患者さんに受付まで来てもらい、処方せんを渡す

原則上記2パターンの運用から自院に合った方法を検討していく必要があります。どちらのパターンも結局は窓口での患者応対が発生してしまいますし、①の場合は、患者さんが会計し忘れて帰ってしまうというリスクもありますので注意が必要です。

■Point②|ITリテラシーのレベル

ご相談いただいたクリニック様では、スタッフ自体は3名いるものの、カウンターの構造的な問題もあり、実際に窓口で受付・会計の対応をするスタッフが1人という状況でした。残り2名はバックヤードでの業務です。

そして、長年勤務されているスタッフが多いという背景もあり、事務長様からシステム導入を提案しても『今の業務フローから変えたくない』『新たに何かシステムを入れるのは嫌だ』という反発の声がずっとあったとのこと。

事務長様と話し合った結果、なるべく今の業務フローから変更せずに現金授受の管理や会計ミスを減らす目的で、『セミセルフレジ(バーコード連携)』を導入するのが良いのではないか?という結論に至りました。

スタッフを巻き込んだシステム選定を

最近は国の方針もあり、新規開業・既存開業含めて医療DXへの関心が高まっていると感じています。ただ、導入すればそれでいいというわけではありません。実際に導入してからの運用方法や効果を見据えて導入自体を検討する必要があると思っています。

システム導入の最終権限は院長先生がもたれるケースが多いかと思いますが、実際に利用されるスタッフ様の意見や利便性、また患者様側の操作性も考慮して、クリニック一丸となって『どうやったら業務効率化できるか』『自院に合った運用方法は何か』を考えていくことが重要です。

また、『○○科だからこれがいい』『知り合いの先生はこう使っていた』などといった固定概念や一部の意見に捉われず、" 自院に合った " " 望む運用ができる " システムは何かを考えてみてはいかがでしょうか。

目利き医ノ助では、先生方のご要望や課題をお伺いした上で、最適なシステム選定ができるようお手伝いできればと思っております。

さいごに

既存の整形外科クリニック様からのご相談で『セルフレジ』を導入する方向になった事例をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

今後も、目利き医ノ助メンバーによる『相談事例』をアップしていければと思っております。少しでもご興味を持っていただけるようであれば、是非お気軽にご相談いただけますと幸いです!

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