見出し画像

話が長い人は、一生懸命な人だから

はい、ごめんください。小杉です。

話が長い人っていますよね。なぜ長くなるのかについて、つらつらと書いてみたいと思います。

結論はタイトル通りなのですが、話が長い人と言うのは一生懸命な人である場合が多いです。

努力せずに努力できる人

一生懸命な人というのは、結果よりもプロセスを重視します。ですから、往々にしてこのタイプの人たちは目的を定めることが苦手です。達成したら終わってしまうことを、無意識に避けようとするからです。詰めが甘いとよく言われます。

ですが、やっている間はとても楽しそうです。努力することが苦にならないので、苦しみながら我慢して耐えるということがありません。仲間とのふれあいの中で幸せな時間を過ごしています。スキンシップをしてくる傾向もあります。「みんながんばれ」が大好きです。

だからこそ、会話が始まったらいつまでも相手との時間を共有したいという欲求が出てきます。久しぶりに誰かと会話をした時などは顕著です。会話が終わってしまうことが嫌で、同じ話を繰り返すことも少なくありません。

間接的に反抗していた幼少期があった

このような人は、幼少期に親からアレコレ指示されて育ち、そのような親から自立するために(直接ぶつかるのではなく)間接的な反抗をしてきた経緯があります。バレれば怒られると確信しているようなことをあえてしているのは、自分に気づいて認めてほしいという欲求があります。いわゆる、いたずらっ子です。

つまり、自立の行動を進める裏には、(怒られるという)ゴールが来なければいいのに、という葛藤が無意識に刷り込まれていきます。だから大人になっても、ゴールは達成感よりも通過点であると考えがちです。

このような一生懸命さがポジティブにはたらいているときには何の心配もないどころか、羨ましくなるくらい自己実現を進めていきます。

ですが、ゴールを忌避している状態から抜け出せなければ、いつまでたっても同じことを繰り返しています。そして、欲求不満の感情をためていき、ますます同じことを繰り返してしまいます。アドバイスは逆効果で、「はい、でも」と続いて終わることがありません。

話の長い人が本当に求めていること

話が長引く人というのは人とのふれあいを求めていることが多く、自分の一生懸命さを証明しようとしている場合に起こります。何を求めているかというと、「安心感と信頼感」です。つまり、これがあれば話が終わります。とはいえ、「安心してください」と言われて納得できるものではありません。

昨今、心理的安全性というキーワードをよく聞きますね。この心理的安全性が担保されている環境なら、一生懸命な人は一生懸命になる必要がなくなるので、冷静にゴール(結論)を考えることができるようになります。イタズラをしなくても、自分のことを認めてくれる場である、と腑に落ちていれば、持ち前の行動力をポジティブに発揮できるようになります。

元々、努力を楽しむことができ、ゴールは通過点と割り切れるタイプなので、ムードメーカーであり切り込み隊長として、数々の失敗経験を共有してくれるようになります。

逆に、関係性はどうでも良いので早く話を切り上げたいという場合は、「このあとすぐ予定があるので」と時間を理由にその場から立ち去りましょう。「あの人はいつも忙しそう」という印象を持たれることになりますが、そうなれば(遠慮して)声をかけて来なくなります。

自分の話が長いなら

次は、自分の話が長い場合です。他愛もない会話の時間で同じことを話しているかもしれないと反省するなら、先述した状況に陥っている可能性が高いです。

そんな時は、まず時間を決めて話すことを相手に宣言してください。そして、タイムキーパーを相手に任せてしまってください。つまり、相手を信頼することから始めます。そうすれば、スムーズに会話を終えることができます。

もしお互いに一生懸命なタイプで話が終わらないとしたら、あらかじめ、このくらいは喋りたいんだけどどうだろう?と、相手と合意しておくといいですよ。次に予定を入れておくことも効果的です。

まとめ

・話が長い人は一生懸命な人
・一生懸命な人は安心と信頼を求めている
・欲求不満のままでいるといつまでも終わらない
・心理的安全性が担保できている場ならチャレンジしやすい
・話が長いのをなんとかしたければ、相手にタイムキーパーをしてもらう

……

ちなみに、交流分析では「努力せよ」のドライバーを持っていて、人格適応論では「反応型(PR型)」の傾向があります。ストレスがたまると世界に絶望することもありますが、ポジティブな面が発揮されていれば個性的で活動的で魅力的ながんばり屋さんです。

魅力的かどうかはさておき、私も話が長いんですよね。幼少期に思いを馳せてみると、確かに親に隠れて色々なことをしていました。今、親となっては全部わかってしまうことばかりでしたが。

#心理学 #交流分析 #人格適応論 #性格診断 #コミュニケーション