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自信って、そんなに必要?

私は以前から「自信」というものに懐疑的です。いっとき「自分は自信がないから自信を持とう」と思って行動していた時期もありましたが、結果的にそれは「無謀」だっただけで、(おそらくすべて)空回りしていました。それも経験だと思えているのは、今も変わらないのですが。

ストレングスファインダーの資質を見ても、自信という言葉が出てくるのは〈自己確信〉くらいしかないのですが、確信さんは「自分の人生は自分で決める」くらいで「自信」という感覚とは違うんじゃないかと思っています(傍から見ると自信があるように見えるかも)。

そもそも「自信」という言葉自体、実は人(資質)それぞれの定義があるんじゃないかって思うところもあります。ちなみに私は「道筋が見えて、あとは動くだけという実感」みたいな感じ。

「自信」の構成要素

ChatGPT とやりとりした結果、「自己の能力や価値に対する肯定的な評価と信頼感に基づく心理的状態」とまとまりました。

これを分解してみると、

1️⃣ポジティブな自己評価
2️⃣自分の能力の把握
3️⃣能力に対する信頼感

という3つになります。

個人的には「挑戦」や「覚悟」も “自信” の構成要素かと思ったんですが、これらは “自信” が前提にある行動という認識になりました。

つまり、このどれかが欠けていたら “自信を持ちにくく”、満たされていたら “自信がある” ってことになるのでしょう。

1️⃣ポジティブな自己評価

自己受容や自尊心とも関わる部分ですね。これは、自己否定しないだけでも良いんじゃないかと考えています。生きている限り、否定しなければ肯定的な面が残るので。

2️⃣自分の能力の把握

これはスキルや知識ですね。経験にもよるかもしれません。何ができて何ができないのかを把握しておくこと、だいじ。把握できていると、やるかやらないかを主体的な理由とともに決めることができます。

3️⃣能力に対する信頼感

自分の能力(知識やスキル)によって、特定のタスクや状況に対して「乗り越えられる」「達成できる」と感じられることです。自己効力感と言っても良いかも。つまり、ゴールや目標が明確でない状況では得にくい感覚です。

ということで、

1️⃣自分を否定するクセをやめる
2️⃣自分の知識やスキルを棚卸しする
3️⃣目的や目標を明確にする

という3つがそろっていれば、結果的に、自信があるとかないとかって話にすらならなくなるのでは。欠乏感があるから欲しいと思っているだけで。

だから「自分は自信がない……」と思う人は、上記3つのどれかを満たせば良いのです。コーチングは1️⃣に効きます。2️⃣はスキルマップとか?やり方はいろいろありそう。3️⃣はSMARTで考えてみると具体的になります。目標設定が苦手な私は、GPTsに頼るほどなんですが。

私は自信のない人でした

過去の私は、自分を否定してばかりいました。このときの「やりたいこと」は、「なんか楽しそうなこと」でしかなくて、自分の能力や目的から目を背けていました。

当然、空回りしてばかりいたので、自信のひとつも欲しくなるってもんです。自分でなんとかすれば自信がつくだろうと思って、更にドツボ。

それでも自力で抜けられたのは交流分析(TA)という心理学を学んだおかげなんですが、その後ストレングスファインダーを理解するたび辻褄が合って、もっと早く知りたかった……と膝から崩れて笑いしかでませんでした。

もう少し具体的な話をすると、自己否定することは母親からのダブルバインドだったこと、自分を否定する(手がかかる)ことが、親からの関心を得ている方法だったことに気づいたことに衝撃を受けました。そして、すでに母は亡くなっているので、自分の人生を過ごせるようになっていることも大きいです。

まあ、ストレングスコーチングはいいぞというポジショントークはあるものの、これもひとつの流派みたいなものだし、人の行動変容は環境やタイミングの影響が大きいと思っています。

とりあえず「自信」をある程度分解できたので、ひとつの見方として参考になれば幸い。