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Toriken in Wonderland!『ボカロに導かれて音楽の森へ迷い込んだ物語』

不思議の国のアリスは、子どもに読み聞かせたり、当時はビデオを一緒に見たりしたものです。詳細は忘れてしまったけれど、冒険の始まりは時計を持った白ウサギを追いかけて穴に落ち、だったような気がします。
一方、私の音楽の森の冒険は、ボカロとの出会いからです。

My Adventures in The Forest of Music

ある日、人の言葉を歌うボカロを追いかけて、私は穴に入り込んだ。
それは、2016年9月まで提供されていた「ボカロネット」のサービス。言葉を入力し、曲調を選ぶと自動的に曲づくりをしてくれる。
“なんじゃ、こりゃ!”という驚きとともに、歌というものが急に身近に感じられるようになった。

始まりは、その少し前のこと。夢の中で、子供たちと出会った。
“こんにちは”と呼び掛けたが、上手く心に届いていないようだ。
間には、見えないけれど、鍵の掛かったドアがあるような気がする。
どうしようかと情報の海を泳いでいたとき、不意に「私を利用して」と現れたのがボカロだった。
無料のボカロネットで作れるのは8小節まで。そこで、何回かに分けて作成したものをつなぎ合わせて曲にした。

ボカロネットを駆使して作成した『学びの森の冒険』

これが鍵穴に合うのか分からなかったけれど、自分の中で何かが大きくなっていく気がした。メッセージを音楽に乗せるって、楽しいかも!

そこで、リトミック教室の先生に頼んで、お茶会のようなワークショップを開催してみた。
まずは、伝えたい言葉を手拍子のリズムに乗せてみる。次に、黒鍵のみを使って作曲するという展開。
音楽知識の無い私は、黒鍵だけを使用すると破綻の無いメロディになるってことにびっくり。
子供たちは、輝く瞳で、戸惑いながらも満足気な表情。
それを眺めながら、“みんなのオリジナル曲と音楽への興味の生まれた日、おめでとう”と呟いた。
そして、目が覚めた。

エピローグ
無理に寄せたこともあり、わけの分からない文章ですが、それが不思議の国ってものです。
ボカロに導かれて踏み込んだ音楽の森。始まりは、メッセージを音楽に乗せる試みでした。
音感やリズム感の乏しい、それ故に受け身でしか音楽に接してこなかった人生が大きく変わる瞬間。でも、その時の私はまだ、これから始まる冒険に気付いていませんでした。

音楽の森の冒険って何?
その答えは、まだ分かりません。
ただ、今の心象風景にマッチする曲が、最新作の『オトマドイ』です。

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