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ダイエットに失敗する人間はカレンダーが読めない

ダイエットになぜ失敗するのか?

私には「ダイエットに失敗する」という言葉の意味が理解できない。
ダイエットに失敗する人間というのは、全員四則演算を知らないとしか思えない。1日の摂取カロリーが消費カロリーを上回ることが習慣化するから太るのだ。
しかし、最近ひょんなことから問題点の核に気がついた。

ダイエットに失敗する人間というのは
①ダイエットを宗教だと認識している
②3次元空間に留まっている
③空腹でいたら死ぬと思っている
④睡眠がダイエットに及ぼす影響を考えていない

ダイエットに失敗する大概の人間が、上記4項のうちのほとんど全てに当てはまるのではないだろうか。統計を取ったわけではないため、仮説だが。以下に解説をしよう。

①ダイエットを宗教だと認識している

まず、世間には「話題の〇〇ダイエット」と言ったような頭の悪い広告が跋扈している。
そもそも食物を過剰摂取しなければ太ることはないため、ダイエットの方法など1パターンしかないのだ
それなのに、ダイエット法というのは日替わり定食のようにコロコロ出現しては消えていく。つまり、ダイエットというのは一つしか方法がないが、宗派が日増しに増えていくため信者は何を信じればいいのかがわからず、
ダイエット法の存在は信じている」が「正しい宗派に属しているのかがわからない」という半信半疑な状況なのだ。

では、どのダイエット法を信じればいいのか。
摂取した分消費する
これが唯一正しい宗派だ。他は全て紛いものだ。

②3次元空間に留まっている

人間であれば、空間が4次元であることを意識することができる。
そして、カレンダーを読むことができる。
ではなぜダイエットに失敗するのか。それが私にはわからない。
盆休みの旅行の計画を立てることができるのならば、ダイエットに終わりがないということもわかるだろう
私は、ダイエット法という単語を見るたびに思うことがある。
仮説だが、ダイエットに失敗する人間というのは、目標の体重に到達することがゴールだと思っているのではないだろうか

たとえば、週3ペースで暴食を犯す人間が月1ペースまで落とすことで、目標体重に到達できたとする。では、そこで暴食のペースを元に戻してしまったらどうなるのだろうか。これが理解できていないのではないだろうか。

③空腹でいたら死ぬと思っている

人間である以上、生きていたら腹が減る。
では、空腹状態がどの程度持続したら人間は死んでしまうのだろうか。
根拠はないが、軽く調べたところだと2,3習慣と言ったところだろう。ここでは正確な数値など必要がないことくらいはわかるだろう。
つまり、空腹状態をすぐに満たしてやる必要などないのだ

サバンナでの肉食獣の生活を見たことがある人間は多いだろう。NHKなどでよく見ることができる。
彼らは捉えた獲物をその場で捕食する。捉えた後に巣に持ち帰り数時間後に食べるようなことはしない。少なくとも私は見たことがない。
では、なぜ彼らはそうしないのか。それは、空腹を感じてから狩りをはじめるからだ。つまり、彼らは空腹状態から活躍したところで死ぬことはないということを、生得的に理解しているのだ。

では、人間はどうだろうか。
日本には1日に3食摂取する習慣がある。活動量が全く同じという日は1日として無いにも関わらず、だ。
つまり、人間は空腹だから食事を摂るわけではなく、習慣から食事を摂っているということができる。
ここまで情報が集まると、対策が見えてくる。
日々の活動量が違うように、食事量も変えればいいのだ

④睡眠がダイエットに及ぼす影響を考えていない

突然だが、子供の頃を回顧しよう。
時間があれば外で走り回り、朝目覚めたら肉体、精神ともに充足感を感じる。無機物にも生命を与えられそうなほど、からだから生命力が溢れている。
これは感覚的な話だ。だが、理解できるだろう。

そんな子供も、大人になるにつれ何かが変わってしまった。
食生活が違うのだろうか?
いや、子供は野菜を嫌い味の濃いものばかり食べ、ジュースや駄菓子を貪る。
当然代謝が落ちたというのは無視できないだろう。しかし、食生活ばかりに目を向けていては、ダイエットの本質を見ることはできないだろう。

かれらは大人と違い、運動をしていたのだ
かれらは大人と違い、睡眠を十分に摂っていたのだ

睡眠不足が肥満を誘発するというのはよく知られている。
人間のやる気を起こすためのホルモンは様々あるようだが、その中の一つであるグレリンというのは、やる気を起こすと同時に食欲を増進させる。先のライオンの例を考えると、わかりやすいだろう。
そして、食欲を下げるホルモンも存在しているようだ。レプチンというホルモンがそれに該当するという。
そして、睡眠不足がレプチンの分泌を減らし、グレリンの分泌を増やすということがわかっているようだ。
つまり、耐え難い食欲がなぜ湧いてくるかというと、睡眠不足が一枚噛んでいるからだということができる。

加えて、睡眠の質が悪いと成長ホルモンの分泌が阻害されて、筋肉量が落ちたり体が回復しなかったりするという。特に、体内にアルコールが残った状態で入眠してしまうと、成長ホルモンの分泌をより阻害してしまうようだ。これは推測にはなるが、おそらく正しいことが言えているはずだ。

100%ダイエットを成功させる方法

先の条件3項が理解できるような小学校低学年以上の知能がある人間ならば、唯一のダイエット法が理解できるだろう。
まず、
・世間のダイエット法に耳を貸さない
・動いてないなら食わない、食ったなら動く
・必要とされる量の睡眠を摂る
上記3項を一生続ける

これだけだ。
勘違いしてはいけないのは、ダイエット中にすることというのは、一生続けられることにしなければならない
最初は減量をする必要があるため多少ハードにはなってしまうが、運動や食事メニューとしては、自分がこの先一生やることになっても苦にならないものを選定しなければならない。
例えばランニングする時間がないのならば、1日1,440分の内の1分間だけ全力ノンストップでジャンプするとか、普段米を食べているのならば雑穀米にするとか、そういったものだ。そんなことすらできない人間には、ダイエットについて何も発言する権利はない

基本的にダイエットは無料でできる
それに、暴食する分の食費も抑えられる
ダイエットを神格化するのはやめて、泥臭いことから始めるといいだろう。

最後に一つだけ、私がダイエットの障害として理解できる「暴食」への対処法を記載して終わることにする。

終わりに:暴食をやめる方法

まず、暴食をやめようと思ってもついつい食べてしまう人間は、一人では生きていくことができない。
律してくれる人間がそばにいなければ、一生何も成し遂げることができないまま死んでいくだろう。
そんな人間が第一にすべきことは何か。それは、自分の精神レベルの低さを認めることだ
そんな人間は言い訳をする権利がない。体が全てを物語っているからだ。まずは自己認知を改めるべきだろう。
暴食というのは、食事というカテゴリーには含まれない。自慰行為に他ならない

暴食を止められない人間は、絶対に他人の協力を仰ぐ必要がある。暴食をしたくなったら、協力者とコンタクトを取り止めてもらうのだ。
そして、このコンタクトをとった後に何をすればいいのか。
それを解説するようでは、世間のダイエット法という戯言と同じことになる。
協力者と一緒に運動するもよし、瞑想するもよし。暴食に繋がらないのならば、何をしても良いだろう。

最後に一つ触れなければならないことが残っている。
それは、一生その生活をする必要はなくなるということだ。
暴食が習慣化してしまうと、1度の食事に対する期待値が高い水準で維持されてしまう。過度な味付け、過度な量、過度な脂肪分、過度な糖分、、、
そして、往々にしてそう言ったものには大した栄養素が含まれていない。
つまり、そう言ったものを食べるということは、ただ空腹が満たされるだけである上に、体に悪い
食事というのは、生存に必須な栄養素を摂取するために行われるのであり、暴食によるメリットは殆どない。
それに、食事がストレス解消になるなどと戯言をほざく人間もいるが、心のストレスを少し軽くするために体に強いストレスを与え、鏡でその体を見るたびに心のストレスが溜まっている現状に気づいていないからそういうことが平気で言えるのだ
では、暴食をやめてみたらどのようになるのだろうか。
何も一度でやめろという訳ではないが、暴食を減らし栄養のある食事を増やすことで食事への期待値が減るとともに、健康の度合いが向上する。
だんだんと期待値が下がってくると、暴食を求めることが無くなるだろう。
それはなぜか。それは、健康な状態はストレスフリーで気持ちがいいからだ
ストレスが減ると、暴食という自慰行為をする必要がなくなってくる。
健康な食事をすることで、運動をすることで、十分な睡眠をとることで、生命力の充足を感じる。
心身が健康で強壮なものになれば、わざわざゴミを体内に取り込むことなど誰が進んでするものか。

付録:なぜこんな記事を書いたのか

私が一部を除いてデブが嫌いだという格率を持っていることについては、話を広げる必要性はないだろう。
この記事の発端は、きまぐれからだ。ダイエットというものに一縷の興味もない私は、ダイエットなど末人の宗教であり、関わる時間など無駄でしかないと思っていた。そんな私の周りでは最近ジムに通い始めた人間がふえたらしく、ダイエット関連の話もちらほら耳にすることが増えたように感じる。そこで、興味本位でダイエットの市場について調べたところ、年間2兆円というダイエット市場の規模の広さを知った
私はそのことを知り、憤慨した。
なぜなら、記事にも書いたがダイエットというのは小学校を卒業できるほどの知能があれば、必ず、100%成功するからだ。そんなものの市場が年間2兆円規模だという。

その2兆円、全部私にくれ

私のアマゾンのカートには今4冊の本があり、それらは長いものでは先月から置いてあるはずだ。
つまり、私には金がないのだ

出典欄

④睡眠がダイエットに及ぼす影響を考えていない
・ホルモンについて
 Newton別冊睡眠の科学知識:P.64,65
・成長ホルモンについて
 Newton別冊睡眠の科学知識:P.85
・アルコールが睡眠に及ぼす影響
 睡眠こそ最強の解決策である:P.337



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