「回避性が語る」大人の愛着障害の特徴と解消法
おはこんはろちゃお~!
今日はADHDと愛着障害、ふたつの障害を抱える当事者がどんな調子かを語る回だよ。それぞれの違いについても説明するね。
気づいたら独りぼっち
愛着障害を抱える私。どんなに頑張っても人間関係がうまくいかず、つらく寂しい思いをたくさんしました。自分をうまく出すこともできません。
そのせいか人との距離が近かったり、遠かったり。気づいたら、いつも独りぼっち。人との信頼関係の築けなさから、人間なんて大嫌い!本気でそう思っていました。
大人の愛着障害の特徴
愛着障害は子供にだけ起こるものではなく、発覚するケースもあります。例えば、愛着障害を持ったまま社会に出て、仕事や対人関係がうまくいかなかった場合です。さて、大人の愛着障害にはこんな特徴があります。
不安定な自己イメージ
適切な愛着が形成されなかったことにより、自分自身への信頼が不安定であることが特徴的です。これは他者との関係にも影響を与えます。
過剰な依存または避ける傾向
愛着障害のある人は、他者への過度な依存や逆に関係を避ける傾向があります。距離のバランスを取ることが難しいと感じることが多いです。
恐怖や不安の強まり
過去の愛着関係が不安定であったため、新しい関係でも同様の感情が強まります。対人関係において恐れや不安が支配的になりやすいと言えます。
愛着障害に見られる3つの主要なタイプ
愛着障害にはいくつかのタイプがあり、一般的には「回避型」「不安定・矛盾型」「脱抑制型」の3つの主要なタイプが認識されています。
回避型(Avoidant)・・・他者への依存を避け、感情的な距離を保つ傾向があります。
不安定・矛盾型(Ambivalent/Anxious)・・・他者への過度な依存と同時に、拒絶されるのではないかという不安が交錯する特徴があります。
脱抑制型(Disorganized/Disoriented)・・・主要な養育者からの信頼できるガイダンスがなく、感情的な混乱や無秩序が見られる特徴があります。これは主に重大な虐待や不安定な養育環境にさらされた場合に発生することがあります。
大人の回避性愛着障害の特徴
回避性愛着障害は、愛着回避の度合いが著しく、社会適応に困難をもたらすレベルの障害を指します。筆者もこれに該当します。
親しい関係や感情の共有は苦手
自由を重視し、人付き合いを避け、責任を避ける
裏切りを避けるため感情を抑える
対話や自己開示をしなくなる
距離を保てる対人関係を選びがちになる
愛着障害の側面
愛着障害は、医学的には「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」と「脱抑制型愛着障害(脱抑制性対人交流障害)」に分類されます。
愛着障害を持つ筆者は幼少期の頃に前者、大人になってからは後者の側面が躊躇に現れました。特徴をあげているので、照らし合わせてみてください。
反応性アタッチメント症
他人をなかなか信用できない
恐怖心や警戒心が強い傾向にある
人のふとした言葉に深く傷つく
自傷行為がみられることもある
嘘をつきやすい
体調不良を起こしやすい
自己肯定感が低い傾向にある
人目を気にしてビクビクしている
感情の起伏が少なくなる
謝れない
反応性アタッチメント症は、主に幼児期における不安定な愛着関係に由来する症状です。
典型的な特徴として、子どもが主要な養育者から十分な理解を得られない場合、不安定で情緒的な結びつきが生じます。
他者に対して依存し、適切な信頼関係を築くことが難しくなる可能性があります。
脱抑制型対人交流症
嘘をつきやすい
誰にでも馴れ馴れしい
周りの注意を引くために大声を出す
人によって態度を変えることはない
落ち着きがない
乱暴な言動がある
わがままな言動をする
強情で意地悪さがある
脱抑制型対人交流症は、逆に対人関係において過度な親密さや信頼を示す特徴が見られる状態です。こちらも社会的な境界線を適切に築きにくくなります。
通常、この症状は不安定な環境で育った子どもが、他者との関係において安全でない形で感情的なつながりを求める結果として現れることがあります。
愛着障害とADHD見分け方のポイント
愛着障害とADHD(注意欠陥・多動性障害)は、異なるメンタルヘルスの問題であり、それぞれ特徴があります。
見分けるポイント
発症時期・・・愛着障害は幼少期に形成される傾向がありますが、ADHDは比較的早い段階で症状が顕れることがあります。
対人関係のパターン・・・愛着障害は主に親しい対人関係に影響を与えますが、ADHDは広範な社会的な状況で問題が生じる可能性があります。
専門家の評価・・・正確な診断を得るためには、専門家の評価が不可欠です。心理学者や精神科医に相談し、適切な評価を受けることが重要です。
愛着障害では親密な関係にその難しさが見られ、ADHDでは広範な社会的状況で問題が生じることがあります。どちらも対人関係に影響を与える可能性が高いです。
愛着障害になる原因はこれ
養育者との離別、死別などで対象を失う
養育者によるネグレクト、無視、無関心
身体的、精神的虐待を受けた
養育者が頻繁に替わる
厳格なしつけ、体罰を受けた
兄弟との差別、優劣をつけられた
褒められることが極端に少ない環境
愛着障害は根深い問題です。でもね、時間をかけて自分としっかり向き合うことで、少しづつ心の改善に向かえます。
克服後の私の性格(エムグラム診断)
「愛着障害では」と感じた場合
愛着障害を感じると、親しい関係でも無反応になったり、ストレスを感じても愛着行動が見られなくなったりします。親密さを回避し、距離を保つ対人関係を好む傾向があり、他者との感情的な共有を心地よく感じないことが特徴です。
これにより、人は自由を重視し、人付き合いを避け、将来に対する責任を回避することが多くなります。裏切りを避けるために感情を抑えることが得意になり、自己開示やコミュニケーション能力が育ちにくい状態に陥ることがあります。
まとめ
愛着障害に悩む人にとって、まずは自己認識が重要です。専門家の協力を得ながら、過去の経験や感情に向き合い、健康な人間関係の構築に努めることが、愛着障害の克服への一歩となります。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。必ず心の健康を取り戻す道のりにつながります。
参考:http://repo.beppu-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/gk01905.pdf?file_id=9031
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