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旅と青色

「世界は本であり、旅行しない人はその1ページを読むだけだ」

セント・オーガスティン

夜がさみしい国と、そうではない国がある。

そして夜がさみしい国というのは、街が決まって青色に染まっている。
比喩のようだけれど、本当に青いのだ。

フランス、ドーヴィルの海

さみしさは「郷愁」……ノスタルジーであると思っていて、だから不思議なことに「さみしい」と感じる国はどこかで「懐かしい」という気持ちも内包している。

この「懐かしさ」は生まれた国である日本を彷彿とさせているからなのか、はたまたもっと別の、こころの内側を反映しているのかは分からない。

ただ「さみしい」と感じた国に共通していえるのは、

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