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「能力×努力×考え方」3年 林幸多郎

「能力×努力×考え方」

法学部法律学科 3年林幸多郎 (サガン鳥栖U-18)


今回部員ブログを担当致します。
法学部法律学科3年の林幸多郎です。

早いもので明治大学体育会サッカー部に入部し、この部員ブログを書くのも3度目になりました。サッカー、私生活ともに毎日全力で日本一を追求するこの組織で非常に多くのことに気づき、考え、学んできましたが今回のブログではその一部をご紹介したいと思います。
是非、ご一読下さい。

「努力は必ず報われる」
この言葉はたくさんの人が一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。
スポーツに励んでいる人に関わらず、多くの人が小さい頃から努力することの大切さを教わってきただろう。
しかし、歳を重ねるにつれこの言葉を信じて頑張っている人に限って結果が出ずに

「なんでこれだけ頑張っているのに」
「なんで努力してないあいつの方が」

と他人の才能を羨んだり、努力しても無駄なんだと頑張ることをやめてしまう人が大勢いるのが事実である。

なぜこのような考えになってしまうのか、「努力が必ず報われる」というのは嘘なのだろうか。


私自身もこれまでの20年の人生の中で何度もこの疑問にぶつかり、自分の取り組みがあっているのかと立ち止まってしまうこともたくさんあった。しかし、この明治大学体育会サッカー部で過ごす中、私が出会ったのが

「能力×努力×考え方」  である。


この「能力」「努力」「考え方」の3つの要素は何かを成し遂げるために必要とされるもので、上手くいかない時や自分の頑張りに疑問を持った時には一度この言葉に戻って欲しい。特に、3つ目の考え方の部分は最も重要な要素である。


まず「能力」とは、一人一人が生まれ持った先天的なものを含め、現時点での力量を指す。現実、生まれながらに才能に差があることは不公平ながら間違いないだろう。
ではどうやってその差を埋めるか。


そこで2番目の「努力」が必要になる。しかし、ここで最も良くないのが「努力」を時間に換算してしまうことだ。

「今日は〜時間練習(勉強)したな」
「あいつより俺の方が沢山努力してる」

もちろん、努力する時間はある程度必要であるが、何かを達成することがゴールであって努力をすることがゴールではない。「努力」を時間に換算してしまうとその費やした時間で良し悪しを判断してしまい、結果が出ないことに対して冒頭で述べたような考えに陥ってしまう。


そこで、努力を結果に結び付かせるためには3つ目の「考え方」の部分が特に重要になる。
「考え方」を細分化すると次の3つに分けられる。


①ゴール(目標)

②分析

③取り組み方


まずはゴール(目標)を決めること。これが定まらなければいくら努力をしても時間の無駄である。自分がどのレベルを目指しているのか、最終的にどうなりたいのか、これを決めることが最優先事項である。
次に分析すること。これは自分の決めたゴールに対して今の自分がどの立ち位置にいるのか、今の自分の能力がどのくらいで、何が足りないのか。
サッカーに限定するとすれば、試合に出るために自分の弱点をどう克服し、自分のどの部分で勝負するのか自分自身をよく分析しなければならない。
この二つを行うことで「努力」の内容はほぼ決まるが、ここまでは基本大抵の人ができている。極端に言えば、これらは他人から強制的にやらさせることができる。ゴール(目標)に対し、何が足りないのかを分析してもらい、改善する方法を教えてもらえば自分が何も考えなくても「良いメニュー」をこなすことができる。しかし、これで成長するのだろうか。

「努力」の内容は決めた、時間も確保した、後は何が必要か。

私が最も差が生じ、成長曲線に大きな影響を与えるだろうと感じている部分、それは③の「取り組み方」である。これは自分しか変えれない、自分にしかできない部分だ。モチベーションなどがこれに当たる。
一つ一つの努力に対しどれだけモチベーションを高く、情熱を注ぐことができるか。毎日毎日、どんな状況でも全力で頑張り続けることができるか。
これを維持するのは簡単なようで非常に難しい。
モチベーションはいろんな他人の評価やその日の気分などさまざまな要因に左右されるからだ。

ではこのモチベーションとうまく向き合うためにはどうすればよいのか。

私が大切にしていることは「自分の評価軸を持つこと」である。

周りの意見を気にしないという意味ではない。特に他者からの悪い評価は受け入れる必要がある。しかし、良い評価に関しては絶対に鵜呑みにしてはいけない。他者評価はあくまで相対的な評価であって、自分が良かったのか悪かったのかは自分自身が1番よく分かる。スポーツをしている人からすればたまたま良いプレーができたのか、実力なのかは他人よりも自分が1番分かるだろう。

「努力は必ず報われる」

この言葉には続きがある。

「努力は必ず報われる、もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。」

これは王貞治さんの言葉だ。私も努力は必ず結果に結びつくと信じている。
もし、頑張って結果が出なくても自暴自棄したり他人のせいにせず、一度この「能力×努力×考え方」という見方で自分を見つめ直して欲しい。
必ず何か良いヒントが見つかるはずだ。

長くなりましたが、最後までご拝読いただきありがとうございました。この明大サッカー部で過ごす時間も半分を切り、4年生と当たり前にサッカーができる時間もあっという間に過ぎ去って行きます。毎日を全力で追求し、多くのことを学び上級生として明治を背負える人間になれるよう、これからも「努力」を惜しまず頑張っていきたいと思います。


次回の3年生の部員ブログは町田ゼルビアユース出身の鈴木舜平です。
部員の誰よりも「インの質?」にこだわり、日々追求し、磨きをかけている彼のブログに乞うご期待下さい!

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林幸多郎 (3年=サガン鳥栖U-18)
法学部法律学科。DF。

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