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「明治として戦い、明治を創り上げる」4年 井上樹

「明治として戦い、明治を創り上げる」
法学部法律学科 4年 井上樹(ヴァンフォーレ甲府U-18)



こんにちは。
明治大学体育会サッカー部主将の井上樹です。






「紫明」

紫紺の伝統と共に、明治の明日を創り上げる。


遂に始まった大学ラストシーズン。

今シーズン私たちが掲げたスローガンである。

昨年、ラストプレーで崩れ落ちた悔しさ。

新たに始まるシーズンへの期待と希望。

明治の象徴としての責任。




様々な想いが混在する中、

強い意志で決めたこの2文字である。











右も左もわからないまま、入部して来た3年前。

活動初日から衝撃を覚えた。

これが「明治」かと。

これまでの自分が情けなく思えるほどの

人間性を兼ね備えた集団。

誰一人手を抜かない厳しい取り組み。

常に前を向き続ける姿勢。

何だこの組織は

ここで必死に頑張れば

人として、

サッカー選手として強くなれるに違いない。

そう感じたのは自分だけではないはず。

この集団に所属していることの有り難み。

それに伴う責任。

覚悟。

4年生になった今つくづく思うことである。














今シーズンは、

新合宿所完成に伴い、

これまでの101年間明治大学体育会サッカー部と

共にしてきた合宿所と離れることになる。

16人部屋で共に過ごす日常。

小さな浴槽に詰まるようにして浸かった湯船。

能勢さんの作る暖かい食事。



そして、代々の先輩方の

血と汗と涙

喜怒哀楽

明治大学体育会サッカー部の全てを

ここに残して来てくれた。




明治大学体育会サッカー部は「プロの養成所」ではなく「人間形成」の場である


全員が立場に関係なく、主体性を持って日々全力で取り組む


ピッチだけでなく運営、応援を含め大学サッカーの見本となる存在を目指す


関東1部リーグに居続ける





「自分が今どの立場に置かれようが、

 毎日必死に、必死にもがき

 明治の為

 仲間の為

 支えてくれてる全ての人の為に

 前を向いて

 ひたむきに

 決して諦めずに最後まで

 進み続ける。

 その上で結果も残す。

 皆で喜びを共にして

 また更なる高みを目指して

 邁新する。」



私達が明治として戦う根底には、

常にこの伝統がある。












私達4年生が入部して来た頃を

思い出して欲しい。

コロナウイルスが猛威を振う

真っ只中であった。

声出しでの応援。

校歌斉唱。

これらに対して様々な規制が張られた。

活動すら出来なくなり、

それぞれが地元に帰り、

自宅でのトレーニング、zoomでのミーティング

それで精一杯だった時もあった。



様々な規制が緩和されつつある今。

サッカーが出来ることがどれだけ幸せだろうか。

声を大にして明治の応援歌を歌えることが

どれだけ幸せだろうか。

明治がどこの大学よりもこだわり続けている

「応援」「運営」

どれだけ大きな怪我をしていようが、

同じポジションのライバルが活躍していようが、

明治の部員であることを忘れてはいけない。

本当の意味で厳しい競争をして

その中から選任された11人を

心の底から応援して、

真剣に手を叩き、声を張り上げる。

勝った時には、心から喜び

負けた時には、心から悔しがる。

そして、

翌日の朝練習から、

バチバチの競争を始める。

このサイクルこそが「明治」である。

ただ背番号を貰い

感謝する、責任を持つのではなく

その背景には、

ピッチに立つ11人を目指し、

本気でしのぎを削り合い、競争し合う

日常があるからこそ

「明治としての責任と自覚」

が生まれるのである。




これを本当に実行できているか。

もう一度自分自身に問いかけて欲しい。














毎年、人が入れ替わっていくサッカー部。

その中でこれらの伝統は進化し続け

次の代、次の代へと

繋翔されている。





須貝主将の強く前向きに引っ張る背中。

石井主将のひたむきにあがき必死に戦う背中。

林主将のチームの為に全てを犠牲にする背中。



これこそが明治の象徴であり、

「明治」である。














新合宿所が完成した今。

トレーニングルーム

ミーティングルーム

食堂

どこを切り取っても素晴らしい合宿所。

より、学業とサッカーに集中して取り組める。

新合宿所建設に伴い、

多くの方々が動いて下さった。

それは、歴代の先輩方が

実績と信頼を

積み重ねて下さったからである。


だからこそ、今そこに住む私達自身が

心の底から感謝の気持ちを忘れず

本気になれるか。











今日まで

明治の学生として

体育会サッカー部の部員として

必死にやってきた。

ふと顔を上げると明治の4年生になった。

3年経った今の自分はどうだろうか。

自分にできることは何だろうか。

もっとやらなくてはいけない。

計り知れない明治の偉大な歴史。

それがあるから、

102年目となる私たちが今ここにいる。

だからこそ、

敬意と感謝を忘れずに

また、新しい明治を次の代へと

創り上げていく。










新しい生活基盤。

新しい基準。

新しい記録。

自分たちの手で創り上げる。

塗り替えていく。

大学サッカーの常識を打ち破る。

想像を超えていく。

後輩の為にも。

強い志創の精神で。











明日から始まる

リーグ戦。

そして、

天皇杯。

アミノバイタル杯。

総理大臣杯。

インカレ。

全て獲る。











決して、容易な道ではないことは確か。

生半可な覚悟では辿りつかない。

だからこそ本気で目指す価値がある。










まだ始まったばかりのシーズン。

インカレ決勝で

自分達がどれだけ成長して

どんな顔をしてピッチに立っているのかは

まだ誰もわからない。



まだ見たことない景色を信じて

今を、そして日常を、

厳しく、楽しく、学生らしく

全力で取り組もう。

偉大な伝統と共に、新しい良き伝統を。

更に頑丈で強固な

更に高くて広大な

明治の明日を

創り上げて行こう。








これこそが、

私達が今シーズン果たすべき

「紫明」


である。













明治大学体育会サッカー部の皆


明治の為に、

主将として、

いついかなる時でも、

責任と信念を持って戦います。



インカレ決勝のピッチ上で喜び、

栗田監督を胴上げするまで。











いくぞ。















文章の最後になってしまいましたが、日頃より明治大学体育会サッカー部をご支援いただいております全ての皆様、誠にありがとうございます。
皆様に、明治で一生懸命に取り組む姿勢を通じて少しでも勇気や活力を感じていただけたらと思います。今後ともご支援、ご声援の程よろしくお願いいたします。





次の4年生の部員ブログ担当者は、大宮アルディージャU18出身の久保賢也です。
GKそして寮長として、明治のゴールと新合宿所を守り続ける頼りがいのある男です。
私生活では、同期のみんなからいじられながらも愛されている素晴らしいキャラの持ち主です。
彼の真面目で繊細なブログにご期待下さい。




ご拝読ありがとうございました。

井上樹(4年=ヴァンフォーレ甲府U-18)
法学部法律学科。DF。

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