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今日もこの街のどこかで続く2人の日常『ライアー×ライアー』特別番外編11巻

先日、実写映画版が公開され大きな話題を読んでいる金田一蓮十郎先生の『ライアー×ライアー』。

ある日、ノリで友人から借りた高校時代の制服を着て街に出た主人公・湊は義理の弟・透に遭遇してしまう。普段はあまり仲良くない弟との突然の遭遇に恥ずかしくなってしまい、咄嗟に別人の"みな"と名乗り嘘をついたところ、なんと透はみなを気に入ってしまい猛アプローチをかけてくるようになる。自分と偽りの自分、そして義理の弟...。なんとも不思議な三角関係の恋愛をコミカルに描いた作品だ。

本作は全11巻で完結しているのだが、映画公開日と同時に湊と透のその後を描いた特別番外編11巻が発売された。

終わってしまったお気に入りのお話に続きがあったとしたらどんな内容がいいでしょうか これまでのお話を覆すような内容はNGだし かといってただの蛇足になってしまってもつまらない「ライアー×ライアー」11巻より

そんな作者のモノローグから始まる11巻は、大きなハプニングもなく、劇的にロマンチックな展開もない。けれど、湊と透のこれからも続くであろう毎日がしっかりと描かれていて、読んでいると本当にどこかで2人が幸せに暮らしているのではないかと思えるような幸福感があった。そして、番外編でもやっぱり「嘘」がキーになっているところが『ライアー×ライアー』らしいなと思ってしまった。

恋愛コメディ作品の中でも類を見ないほど奇妙な二重恋愛コメディー『ライアー×ライアー』。実写映画はもちろん、ぜひ特別番外編もチェックしてみてほしい。


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