2022年2月「読んだ!」マンガまとめ
こんにちは。マンガライターのちゃんめいです。
元々マンガが大好きなのですが、マンガライターとして活動を始めてから読む量が尋常じゃなく増えました。できることなら全て記事にしたいけれど現実的になかなか難しいので、毎月読んだマンガを備忘録的にこちらのnoteにてまとめています。
あらすじや一言感想をメインにまとめているので、しっかりした or 丁寧なレビューが読みたい方にとってはかなり薄く感じるかもしれませんが、もし良ければ読んでいってくださいませ。新たなマンガとの出会いになりますように〜!
▼ 過去の記録はこちら
スケバンと転校生
80年代風味を感じるガールズラブコメディ。急いでくっつかなくて良い、ドキドキする急展開もなくて良い、お互いが抱く感情をゆっくりとあたためながら、共に過ごし紡ぐ「今」の物語をそっと見守っていたい...そんな気持ちにさせてくれる作品。ほんのりと甘い学園コメディものとなっているので、ガールズラブ漫画を初めて読む方にもおすすめ。
こまったやつら~民俗学研究会へようこそ~(1巻)
八百万の神が視える不思議な体質の持ち主である主人公が、ひょんなことから民俗学研究会に入部し個性豊かな先輩・友人たちと研究に励む青春群像劇。祭り、儀式、百物語など様々な切り口で、民俗学やフィールドワークをコメディ色たっぷりに描く。
その着せ替え人形は恋をする(1〜5巻)
雛人形の顔を作る頭師を目指して、人知れず制作に没頭し続ける男子高校生の新菜。そして、コスプレが大好きなギャルの海夢。ひょんなことからお互いの「好き」で繋がった2人が織りなすラブコメディ。今まで雛人形一色だった新菜が自分の「好き」を海夢に開示することで、新たな交友関係を育んだり、初めて恋愛感情を抱くようになったりと「好き」をきっかけに世界を広げていく姿が魅力的。
▼ 最近「好き」が物語の主軸になっている漫画多いよね、って気持ちでこんな記事も書きました✍️
六道闘争紀(3巻)
各キャラクターたちの個性豊かな能力、まるで舞っているかのように美しいバトルシーンが魅力のディストピア×バトルもの。最新刊でさらにパワーアップする超絶画力と怒涛の展開は必見。あと今回は初の女性ランカー・イコちゃんよ...!まじで幸あれ!!!
3巻の発売を記念して作者の小田世里奈先生がオンライントーク&サイン会を開催されたんですが、アーカイブもあるのでぜひ。
その男、甘党につき
物語、装丁、全てから”チョコレート”を感じる神短編集。これはぜひ紙書籍で読んでほしい!
▼ こちらの記事に想いをしたためました✍️
ホテル・メッツァペウラへようこそ(1巻)
ホテルを営む2人の老紳士と、どこかミステリアスで闇を抱えている青年が織りなすホテリアー・ヒューマンドラマ。物語の舞台となっているフィンランドのしんとした静けさや、ひんやりとした空気のにおいが漫画越しに漂ってくるかのようなリアルさがある。
ガチアクタ
2月16日発売の「週刊少年マガジン」で始まった裏那圭先生×晏童秀吉先生の『ガチアクタ』。漫画担当とは別にグラフィックデザイン担当がいるって珍しい(?)物語のキーとなるゴミ山も薄暗さだけではなく、禍々しい妖しさがあって思わず目を奪われた。
青のミブロ(1巻)
PAUSE-ポーズ-
そう、今月は安田剛士先生祭りだったんですよ!!!!最新作『青のミブロ』と初の短編作『PAUSE-ポーズ-』が2月17日に同時発売。新撰組を舞台に一人の少年が問う正義。痛みと挫折を味わった高校生たちが織りなす再生の物語。どちらも読み手の心をぎゃんぎゃんに突き動かす神作です…。
やくざの推しごと(1巻)
主人公はひょんなことから韓国アイドルグループにハマったヤクザで、ヤクザギャグを交えながら”推しごと”のリアルに迫る一作。作者の八田てき先生の絵が美麗という劇画タッチで...もうめちゃくちゃ好きです!あと"推しごと"の描写が本当リアル。
▼ 「推し」がテーマの作品を紹介した記事✍️
#DRCL midnight children(1巻)
19世紀イギリスを舞台に人類と吸血鬼の戦いを描く。まるで絵に殴られるような…凄まじい迫力でした。あと「男にできることは女にもできる ”見えない悪魔”に私は勝ってみせる」と言い放つ、気骨のあるヒロイン・ミナが良い。新刊なのに古書みたいな装丁も最高!
21gのあかり
死後に人体から放出される21gのエネルギーを発電に利用する...そんなSFちっくな未来が舞台のヒューマンドラマ。徐々に浮かび上がってくるキャラクターの過去や繋がり、全ての構成が巧みで面白い。あと21gのエネルギーの正体をしっかりと明言しないミステリアスさも好き。
新しいきみへ(1巻)
高校教師×謎の女子高生×パンデミックのSF恋愛もの。ヒロインの危うくて魔性なキャラクターが魅力的。あと登場人物たちの通信機器が「ガラケー」っていうところもすごく気になる。あえてなのかこれも伏線なのか。誰かと一緒に考察したくなる作品。
スーパーベイビー(1〜4巻)
町田を舞台に、黒ギャルの玉緒と地味メンズの山田が織りなすラブコメディ。もう玉緒が本当に可愛い...というか良い子過ぎてもはや不安になるわ。守ってあげたい。あと、周りのキャラクターたちもみんな良い人過ぎて「尊っ!!!!」と叫びたくなる。もっと早く読めば良かったなと思う漫画、今月のダントツ1位です。
ゾン100(1〜10巻)
ブラック企業に入社して3年目の主人公がいつものように絶望しながら出社しようとしたら...街中にゾンビが溢れ返るパンデミックが発生していた!から始まるちょっぴりB級映画風味の作品。主人公がブラック企業で耐性?がついているからか、ゾンビに侵食された世界を物ともせず、むしろ生き生きとしているところが面白い。
地球の子
2月21日発売の「週刊少年ジャンプ」で始まった新連載。地球を守るミッションを課せられたヒロインと一般人の主人公による純愛物語。1話が壮大過ぎたのと、これからの展開が予測不可能過ぎてこれからが楽しみ。
Q、恋って何ですか(1〜2巻)
コミュニケーションが苦手な会社員・青井くんと、ひょんなことから出会った宇宙人・Qさんが、夜な夜な生き物採集の大冒険に出るお話。読み終わった後に、タイトル!!!!にくいね!!!!って心の中で叫んでしまった。Qさんは性別がない宇宙人という設定で、そんなQさんに心惹かれていく青井くんは「この気持ちは一体...」と思い悩むのだけど、2人が採集する生き物には、オス・メスと性別が明確に分かれているものもあれば、Qさんのように性別がないものもいる。この2人の関係性と作中に登場する生き物が良い感じに対比になっていて、もう、にくいね!!!!(2度目)って気持ちで震えた。
いじめるヤバイ奴(1〜5巻)
過激過ぎる描写によって、広告の出向審査が通らず「宣伝ができないこと」で話題になった問題作。テーマは「いじめ」なんだけど、いじめっ子だと思っていた主人公が、実はいじめられっ子のヒロインにいじめを強要されていたという、大どんでん返しみ溢れるお話。正直本当に好き嫌いが分かれると思う、でも「ORICON NEWS」のインタビュー記事で作者の中村なん先生が
「こんな虚しくてくだらないいじめはやめたほうがいい」「いじめているといつか自分にも返ってくる」ということを読者に感じてほしくて、作品を描いています。でも、エンタメである漫画は面白くなくては読んでもらえないので、そのとっかかりとして『いじめをさせられている』人を描く企画ができあがりました。被害者側の視点から描く作品は多いので「暴力を振るう側も怖いぞ」という、ほかとは違う切り口でいじめを否定したいと思っています。(出典元:https://www.oricon.co.jp/news/2137227/full/)
と仰っていて、この記事をきっかけに読み始めた。インタビュー記事にしっかりと目を通してから本作を読むと、この作品への印象がガラッと変わる。
地獄の教頭(1〜5巻)
実はとんでもなく強い(ヤバい)教頭先生が、学校の様々な問題に立ち向かって解決していくハードボイルド学園ドラマ。教頭先生は、正統派ヒーローというよりかアンチヒーローみが強いから、物語も一筋縄じゃいかない感があって面白い。1巻無料キャンペーンをやっていたので、試しに読んでみたらまんまとハマって全巻購入してしまった...。
ザッケン!
雑草研究部、略してザッケン!夢中になれるものを見つけたい女子高生・ゆかりと、雑草命の同級生・みみによる部活ストーリー。実在する東京都立日比谷高校の雑草研究部が取材協力した作品で、意外と知らない植物知識が身に付く。言われてみれば「雑草」という名前の雑草はないんだよね。
僕はメイクしてみることにした
38歳の平凡なサラリーマンが、スキンケアやメイクの奥深さや楽しさに目覚めていくお話。メンズコスメしようぜ!みたいな啓蒙作品ではなく、純粋に自分を労わることの楽しさや尊さを問うている作品。主人公が、いつもは塗らない化粧水を肌にのせた時、そして次の日に少しだけど感じたポジティブな変化...。スキンケアの楽しさってこれだよな!(私はスキンケアが大好き)って思わず頷いてしまった。
バズった#PRマンガがめちゃくちゃおもしろいので1冊にまとめてみた!
タイトル通り、Twitterで反響を呼んだPRマンガを集めた一冊。作者からの一言コメントやインタビューも掲載されていて、PR漫画も漫画のプラットフォームの一つなのだなと感じさせる制作の裏話が面白い。
2022年2月雑記
今月1番の思い出は間違いなくこちらですね。
『東京卍リベンジャーズ』初の原画展「TOKYO 卍 REVENGERS EXHIBITION」へ行ってきました。直人との握手から始まり、原画に感動するのも束の間、マイキー決起集会が…。「体験型原画展」という言葉がぴったりな大充実の展示でした。
次は4月開催の『ゴールデンカムイ展』!推しの存命を願いつつ、原画展当日を楽しみにしている今日この頃です。