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朝のにおい、スカイブルーの空気、ピンク色のあさやけ

恋人と朝までカラオケで歌い尽くし、とても気分がよかった夏の帰り道。並んだ影といつもより少しふわりとした足取り。あさやけに向かって帰るのはすごくいいことのようで、でも朝までずっとカラオケボックスにいたのが、もう立派な大人のはずなのにすこし悪いことのようでおかしかった。
一歩前を歩いて差し出す彼の大きな手と、振り返って私を見る顔がどうにも好きでたまらない。