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混ざり合う

寝て起きたらいくらか冷静になり、あいかわらず答えは出ないものの、精神は少し落ち着いたように思う。

昨夜のお風呂で最近にしては珍しくandymoriを聴き、脱衣所だけ電気を点けてシャワーのお湯と一緒に少し泣いた。いつもはロフトで恋人と寝ているけど今日は一人で眠ろうと思った。
真っ暗にしてスマホの灯りを見つめていたら、ロフトから恋人が自分が下で眠ると話した。いつもより少し窺うような声色は彼なりの心配からだろうか。彼をソファで眠らせることは全くしたくなかったので、結局私は彼の温もりに甘えていつもと同じように眠った。それが私のこれから望んでいることなのか、なにを望んでいるのか、分からないけどもうそれ以上は考えずに眠った。

朝、会社から連絡がきていた。
正社員の書類が必要だから署名と捺印をして返送してください
辞めたいと頭によぎっているのに はい、分かりました と返信するのは嘘つきのようでどうしようかと悩んだ。でも考えたところで今の私にはなにも伝えることができず、結局丁寧に返信をした。たくさんたくさん考えている。でも会社の人に話すことは難しかった。

今日もあまりいい気分ではなかったけれど、昨日買ったお皿に珈琲ゼリーを無理やり乗せて食べたことだけはよかった。珈琲ゼリーはお皿の上でするする揺れるし、スプーンは掬うたびに小さくカチンと音が鳴って相性がよくなかった。でもなぜか楽しくて、いつもより多少美味しく食べた。恋人が お皿かわいい と言ってくれて、 そう、かわいいの と答えた。
こんな毎日でも、うれしいと思ったことはずっとたくさん覚えておきたい。

ああ。とりあえず明日も晴れていてほしい。