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創業者と働くのはしんどい

「大手企業でしか働きたくない」なんてのたまう若者がいれば、わたしも眉をひそめるが、確かにそうかもしれないと思うこともある。

わたしは派遣で一部上場企業で働いたことがあるが、それ以外は中小企業でしか働いたことがない。そのこと自体には満足している。自分の会社が人に知られていないなんて全然問題ではなくて、自分が有名になればいいじゃん、というだけの話だ。(わたしは銀行でローンを組んで家を買おうとかしていないので社会的信用がなくても、大体大丈夫なのだ)

ただ、創業者本人と働くのは最初の会社と今の会社で2社目なのだが、久々に蘇ってきたことがある。

創業者には「わたしが作ったものに傷をつけたら殺す」みたいな空気が少なからずある。大袈裟に言っているのでではなく、本当にある。ただ、そういうのが垣間見えると、わたしは「すみません!」と恐縮するのではなく、「だったら、人なんか雇わないで自分一人でやれよ」と思ってしまう薄情で冷たい人間である。それか、自分のイメージと一ミリもずれないようにきちんとした教義、あるいはマニュアルを作っておけよ、としか思わない。

自分が作り上げたものを雇って給料まで出してやっている他人が壊すなんて耐え難いのだろう。ただ、そこを乗り越えないと、会社は大きくできないのではないだろうか。

大企業は大きな社会的な責任を背負っているが、個人の責任の所在はあいまいというか、ほぼない。それは組織がある程度の合理性を持って作られているからであり、個人の能力に負う仕事があれば、それはもう仕組みが間違っていることを意味する。大企業ほど、個人は無責任に働ける。それはやはり大企業で働くメリットだろう。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!