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やっぱり、会社は「社長」のもの

転職してから、1か月が経過した。

あっという間に時間が過ぎているが、それほどつらくない。

このつらくなさには、はっきりとした理由があるのだが、言語化して直視するのが怖いので、後日、別の記事で書きたいと思っている。

わたしはこれまで正社員としては、中小企業に勤めてきた。いわゆる、家族同族経営や夫婦で経営している会社だ。正社員10人程度から100人程度。今回は、起業した社長と数人の社員しかいない、これまでで一番小さな会社だ。

大企業や上場企業は会社は株主や従業員のものだと思うが、中小企業はやはり「社長のものだ」と改めて思った。

大企業だと隣の部署のこともよくわからないだろうけれど、小さな会社であれば、社長の動向、機嫌がいいとか悪いとかまで瞬時にわかる。一方で、お金の流れは不透明だったりするが、経理担当でなければ知ることはできないだろう。

社長の思い付きは大体悲惨な結果を迎える。準備時間も足りず、根回しも、広報も間に合わず、企画がぽしゃることも、ままある。それをツッコむ人は馬鹿。社長が必要だと言えば必要。不要と言えば不要。朝令暮改を恐れてはいけない。君の給料は社長の指示に素直に従うといったメンタリティに対して支払われているのだから。

そのうえ、大企業のようにサボることは許されない。わたしがサボれば、会社はきちんと傾く。経営の厳しさ、収益化の難しさも、社長のそばにいるとよくわかる。悪いことばかりではない。

ただ、今のわたしにとって、会社の規模は正直どうでもいい。気にするのは給与の額面だけ。そこに学びや、わくわく感があれば儲けもの。

そして、生活の中に「転職活動」というタスクがないと、とても楽だ。今も転職サイトに登録したままなので、メールは昼夜問わずどしどし届く。それを見なくてもいい状況はありがたい。生活と文化をないがしろにせずに済むと、やはり健康的だ。

殺人的な陽射しに負けず、ひとまずは秋まで生き延びることが目標である。


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