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映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』(2018)の感想

アレクシス・ミシャリク監督・脚本の映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』を映画館で観てきた。

映画館で予告編を見て、これは絶対に面白い! 観ねばと思って、観に行き、素晴らしかった。しかし、全然楽しめていないと思われる。

この作品は教養を必要とする映画なのだ。

私は、この映画の主人公である詩人で劇作家のエドモン・ロスタンを知らなかったし、『シラノ・ド・ベルジュラック』も知らなかったので、何が引用でそうでないのかもわからないし、オマージュにも気が付けない。

映像も音楽も役者さんも素敵だった。でも、ごくごく表面的なものしか見えてないのだろうなとも思う。

エドモン・ロスタンを演じるトマ・ソリヴェレスは、イライジャ・ウッドとティモシー・シャラメを足して二で割ったような感じで、ときめいた。

三谷幸喜のドラマの『王様のレストラン』を思い出したりもした。群像劇の面白さも、もちろんあるので、コメディ部分だけでも、十分楽しめるとは思う。

端役にサラ・ベルナールとチェーホフが出てきて、こっちを主役にしてくんねえかな、と思ってしまったりもした。

自分の無知に気づかせてくれる映画は、憧れの先輩のような存在である。私は舞台が苦手なのだが、勉強してから、もう一度この映画に挑戦したい。

エドモン・ロスタンはスペイン風邪で亡くなったそうな。2020年11月現在に知ると、他人事では済まされない感じがする。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!