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怒りの理由を考える

先日、前の職場の件で、とある事務連絡の電話があった。

そのとき、わたしは極めて淡々とふるまった。

ちょっと迷いもあったのも事実だ。電話の向こうの相手を糾弾することもできたし、そのようにアピールしたほうがいいのかもしれない、と瞬間思ったが、無駄なあがきになるような気がして、黙ることを選択した。

電話のあと、むかむかが収まらず、寒風吹きすさぶなか、2時間ぐらい歩いた。それでも、むかむかとした気持ちを解消することはできなかった。

夕飯をたらふく食べ、寝床に入ったが、なかなか眠れない。

そこで、はたと気がついた。わたしが怒っていたのは、前の職場のことを強制的に思い出させられたことに対してだった。過去の苦い記憶が遠ざかっていたのに、直視するように強いられた気がした。

パワハラ上司の頭がおかしいことは周知の事実だし、そいつが反省しているわけがない。ほとんどのことをあきらめている。にも関わらず、思い出し、考えてしまった。過去に引っ張られたことが腹立たしかった。

無駄な反芻である。精神衛生を保つ最善策は、考えないことなのだ

過去を忘れることはできなくても、「考えないこと」の選択はできる。ちゃんと自分で選び取り、過去のことは水には流さないが、どこかに置いておきたいと思う。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!