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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)の感想

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』を映画館で観てきた。監督はスティーブン・スピルバーグで、1961年の『ウエスト・サイド物語』のリメイク作品だ。主演は、アンセル・エルゴートとレイチェル・ゼグラー、上映時間は157分とやや長め。

1950年代のニューヨークのマンハッタンのウエスト・サイドでは、ポーランド系移民の「ジェッツ」とプエルトリコ系移民の「シャークス」が縄張り争いをして、激しく対立している。そんなところから、ストーリーは始まる。

冷静に考えると、不良グループの「Jets」と「Sharks」っていうグループ名が、超絶ダサい。

わたしはオリジナルを見ていないので、今回はじめてストーリーを把握した。正直に言うと、女を所有物と見ていたり、集団である女性を強姦しそうになる描写などを見ていると、まさにホモソーシャルであり、家父長制だなあ、と思ってしまった。

そして、アンセル・エルゴートに未成年者に対する性的暴行疑惑があったにも関わらず、無風?で終わってしまったようで、ちょっと心配。彼が若いことが一因かもしれないが、被害者たちはもっと若い。これが「#Metoo」運動のバックラッシュの始まりにならないことを願う。「女たちが騒ぎ過ぎただけだ」となってしまっては、被害者も救われない。いや、でも、トランプが2024年に再選するのではないかと言われているので、あながち見当外れでもないと思っている。

ミュージカル映画なので、歌とダンスは素晴らしく、衣装の色の美しさにときめいてしまった。本当にきれいだった。女性たちの踊るシーン、はためくスカートが鮮やかで、うっとりしてしまった。やはり、劇場の大画面と大音量で観ることをおすすめしたい。

そして、この映画の英語は、結構、聞き取れず、へこんでしまった。英語学習も、頑張っていこう。

あと、レナード・バーンスタインが指揮者だとは認識していたのだが、ここまで劇中の曲を作曲していたとは知らなかった。ものすごい天才だったのだ。無知でごめんなちゃい、という気持ちになった。

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