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東日本大震災の時のこと

東日本大震災のとき
私の住んでいた場所は震度5強~震度6弱(ニュースによって表示が違った)
で、揺れは大きかったが特にこれといった被害はなく
建物の崩壊も無く、電気の停電もなく、ガスも水も通っていたし
多少数は少なくなったがスーパーでも商品が売られていた。

……が、地震の後、あちこちの畑の作物がごっそり盗まれ畑を丸剥げにされ、地元住民しか知らないはずの地区の災害用の備蓄庫が破壊され緊急用の食料や燃料が一切合切持っていかれ、民家には押し込み強盗が多発し、地震発生から一ケ月は常にパトカーがサイレンを鳴らして走り回っているような状態だった。

そして当時裏のアパートに住んでいた自分と同じ年の女性が強殺被害に合った。

地震関連で唯一ニュースになった地元の事件はこれだけ。あんなに事件が多発していたのに、押し込み強盗や畑ドロはもともと強盗が日常茶飯事だからネタにすらならないのか。

また、当時は兄と弟と一緒に暮らしていたが
このときばかりは男兄弟を持っていることを有難いと思った。

アパートの1人暮らしや年寄り・外国人ばかりの住宅地で
誰を狙って強盗するかと言ったら、やはり一人暮らしの女性や年寄りだろう。

私の家は被害を免れたが、たとえ兄弟と同居していても周囲で押し込み強盗が毎日のように起こり、あちこちで怒鳴りあい殴り合いの喧嘩が起こり、パトカーや消防車のサイレンが鳴り響き、とても安心して眠れるような状態ではなかった。

地震ではなく人による被害が怖くて。

現に東日本大震災を境に地元は一気に過疎化が進んだと思う。

地震での被害はなかった。
人の手による醜い人災のせいで、こんな危険な土地では安心して暮らせないと離れる人が多かった。

「日本人はルールやマナーを守り災害時でも秩序が保たれる素晴らしい国民性」などと言ったのは誰だろうか。そんなの幻想だ。実際に避難所でも性被害が多くあったと聞くし火事場泥棒のニュースも見た。「日本人は~」なんてメルヘンな幻想はさっさと捨てろ。

数年後に市政調査で「もしまた地震などの大災害が起こったら住民同士助け合うことが出来ると思いますか?」と聞かれたが、助け合いではなく殺し合いの間違いだろう。

そしてまた東日本大震災から10年というタイミングで大地震が起きた。
今回は震度5強だったが、やはり怖いのは自然災害よりその後住民たちの手で起こる人災だ。

もう一度言う。
「日本人はルールやマナーを守り災害時でも秩序が保たれる素晴らしい国民性」ではない。



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