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同調圧力というミエナイチカラ

1、大学の講義で感銘を受けた話。



私の通う大学では、企業の社長や会長が話をしてくれるという、とても実りのある講義があります。
毎週水曜日、私はその講義のためだけに片道1時間かけて、
「今日はどんな話が聞けるのだろう」とワクワクした気持ちで大学へ向かっています。

今日は、某有名建築家の方のお話を聞きました。
私には「建築」なんて無縁の存在でしたが、その方の話は「建築」の話から、「これからの生き方」の話へとシフトしていきました。

講義の内容を、ざっくりと紹介します。

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現代は、「大きな転換期」にきていると言われている。

そのきっかけは、
ちょうど100年前に起きたスペイン風邪。
多数の人が犠牲になったスペイン風邪が去った後、
経済が活性化した。

しかしその結果、大恐慌が起こってしまい、
人々は経済を活性化させるため、慌てて高層ビルを作り、
効率よく仕事ができるような社会を作った。

経済は再び潤ったものの、次第に格差が広がり、せっかく都会に出てきた人々は、都会での生活に息苦しさを感じてしまう。

そんな都会に集中した生活から、『「元の場所」に帰ろう』という動きが起こった転換期。それが、現在なのだ。

今、大事だと考えられているのは、『「都市集中」から「自然」への帰還』。
この流れを、100年後の未来へつなげることができるのは、あなたたち若者だ。

この流れを作るには、誰もやったことのない新しいことをやってみること。やってみたら、周囲を説得すること。
それが大事なことだ。

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ざっくり(と言いながら、歴史の話も絡まり小難しい感じになってしまいましたが汗)いうと、こんな感じのお話でした。


ちょっと小難しい話をしたので、お詫びの紫陽花。



実際にこの有名な建築家は、
自分の作りたいものを相手に反対されても、
おかしいと言われても、
自分の作りたいモノを貫き、創り出し続け、結果、しっかり成功されている方です。

しかも、反対していた人を納得させる作品を作ってしまうところが、
本当に、すごい。

その方の作品は本当にユニークで、今までの常識を覆すような、いちいち驚かされる作品ばかり。
私はその才能と勇気をとても羨ましく思い、

「自分にはできないなあ」

といつものように自分に対する諦めの気持ちが、もくもくと出てきました。

しかし、その方は講義の最後に、そんな私の背中を押すような言葉をかけてくださいました。

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「”新しいもの”を作りなさい。そしてそれを相手に”納得させる力”、”説得力”をつけなさい。」

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2、同調圧力

思えば今まで20年間、
誰もやったことのないことをやったことはないなと思った。

やったことがない、というよりかは、「できない」。
そう思って生きてきたように思います。

日本人は、『同調圧力』が強い傾向がある。
人と違うことをすると、変に目立ったり、浮いてしまうから。
冷ややかな目で見られて、陰口を言われてしまうから。
そんな理由で、とりあえず周りに合わせてその場を乗り切る若者は多いように思います。

”キャラ”という言葉も、同調圧力から派生している言葉じゃないかな、と思う。

私も小さい頃から、人と違うことをすることが怖かった。
常に人からよく思われるように振る舞ってきた。

自分の方が正しいことをしていると自信を持って言える時でも、それを相手に伝える力と勇気がなかった。

中学校、高校と上がるにつれ、
ありがたいことに、個性豊かな友達に恵まれ、
個性を認め合う優しい人たちの中で生活していた。


小学校の頃の友達たち、個性しかない。



でも、そんな集団の中でもしぶとく残るのが「同調圧力」。
このミエナイチカラは消えないものなのかもしれない。

新しいことに挑戦するということは、私にとってとてもレベルの高いこと。人から批判されるかもしれないし、貶されるかもしれない。
馬鹿にされて、見放されるかもしれない。
そう考えると、ビビリなので、ちゃんと足がすくむ。


3、私の夢

でも、私も将来、1からあるものを作ってみたいという夢がある。

最後に、その話をして終わろうと思う。

私は将来、福祉の道に進みたいと考えている。
「福祉」と言っても、高齢者・子ども・障害者(その分野もまた細かく分かれ)、、、とさまざまな分野がある。

しかし、
私は、「福祉」の対象は、「今生きているすべての人」だと思っている。
もちろん、私自身も「福祉」の対象だ。

今生きている誰かが、何かにひどく疲れた時。大きな声で叫びたくなった時。逃げ出したくなった時。
今生きている誰かが、誰かと話をしたい時。笑いたい時。美味しいものを食べたい時。

そんな時に、フラッと立ち寄れる「居場所」を
大好きな地元熊本に作りたい。

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地元の食材を使ったご飯を食べることができて
熊本の美味しい水を使った珈琲が飲めて
おじいちゃんも子どもも障害を持った人も同じ空間にいる場所。

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イメージは、こんな感じ。
1から何かを始めることは、
想像以上に大変なことだろうし、傷つくこともたくさんある。
(+経営を学ばなきゃいけない、、、、頑張らねば。泣)

でもその分、
新しい発見、素敵な出会い、自分自身の成長、
たくさんの嬉しいこともあるだろう。


熊本・阿蘇



もしかすると、地域の方の反対にあうかもしれない。
経営破綻の危機に陥って、馬鹿にされるかもしれない。
誰もきてくれないかもしれない。

同調圧力に負けそうになった時、
あの建築家の話を思い出そう。

あの人は本当にすごい人だけど、あの人も自分と同じ人間だもの。
きっと私にもできる。

今できることは、自分を大事に持つこと。
ミエナイチカラに押しつぶされず、笑い飛ばすこと。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
自分の話ばかりをするだいぶん自己満な内容ですが、
社会人になって、心がズタズタになって、大学生の時に抱いていた気持ちを忘れそうな時、これを見返してよかったと思えるために、書きました。

noteって、じっくり見返せるから、いいですね。テヘ。

ではまた〜



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