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タバコと豚汁と屋上

自分に興味持ってくれる人は単純に愛を感じる。
シェアハウスに来て思ったこと。

今まではあんまり、興味持ってくれてたり、話しかけてくれたり、
という人がいなかった。というか、パートナーが私にほぼ興味がない素振りなのだ。
髪を切ったことおろか、髪を染めても、ネイルしても、興味を持ってくれなかったし、泣いてても「どうしたの」とは聞いてくれなかった。
唯一興味があったのは痩せた・太ったの変化。
あれ?と違和感はあったけれど、言葉にはしてこなかった。

最近シェアハウスに来て初めて人の前で泣いた。
それはもう子供みたいに嗚咽まじりの号泣だった。

仕事帰りに料理をがむしゃらに毎日して、人に振る舞い、褒められ、
話しかけられ、話して、、、という日々を過ごしていて、
何気なしに私に注がれていた「愛」を感じたからだ。
そんな愛を知ってしまったから、私はその「興味がない」人に向けて
「興味を持ってよ」って思いながら尽くすことに疲れてしまったのだった。

だから泣きながら「お姉さんでいることに疲れた。尽くすことに疲れた。」
と大切な人の前で久しぶりに自分の心のうちを話した。

初めて、本当に初めて私は素の私になれた気がした。
繕うことなく、自分の心をぶちまけて、クッソ寒い屋上で丸裸になったのだった。

そうすると彼女は、本当の自分を受け入れて、
大切にしてくれるところがめいめいのいるべきところだよ。
とそっと優しく教えてくれた。

確かに。

私がタバコを吸いながら吐く息にはきっと
自分の疲れとか、本音とか、言いたくても言えないこととか
そんなことが詰まっている気がした。
それで自分の心を保ってきた。

ほんの少しの私の希望がタバコの先に灯されて、
私の息と一緒に消えていく。

気づいてよ、愛してよ。

そんな無理もしなくていいのかもしれない。
私は半年過ごしているこの場所で、十分に愛されてきた。

だから私ができることは、その愛を返しながら
もっと深い関係をそれぞれと築いていくこと。

人生観、価値観、将来は?生い立ちは?
聞いてくれるだけで嬉しいのだから、
その話を自分から振ってもいいのかもしれない。
自分に興味を持ってもらえるって嬉しくない?って思った。

そんな思いを豚汁に込めながら、今日も屋上でタバコの煙を吐いている。

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