デジタルのつもりでアナログゲームのルールを組み立てる :ゲームのルールの伝言ゲーム
こちらはアナログゲームマガジンの連載「ゲームのルールの伝言ゲーム」の3回目、本文途中から有料となります。
前回の記事(無料)はこちら↓です。
はじめに
前回は、「ルールブックの構成=書くべき項目」について、簡単に書きました。今回は、「重大なルールの抜け漏れ」を避けること、について書きたいと思います。
ボードゲームギークとルール
ボードゲームギーク(BGG)という英語サイトがあります。
ここはボードゲーム版ウィキペディアみたいな所で、あらゆる情報が載っています。
各ゲームの専用ページもあり、「これは3人で遊ぶのがベストだよ!」「こんな特徴のあるゲームだよ!」などの情報があります。
その中で、自分がよく見るのは、そのゲームの「フォーラム(掲示板)」、特にルールについてです。
自分は英語が得意ではありません。自発的に見に行くというよりも、ルールブックでは分からないルールが出てくると(しぶしぶ)確認しに行くのです。
そして大抵、目的のスレッド(個々の質問板)はすぐには見つかりません。それぐらい、ルールについての質疑応答が活発、つまりルールが分からない人がいるのです。
ルールブックのジャンルとは
さて、そもそも、ボードゲームのルールブックは、どんなジャンルの文章でしょうか。小説でもエッセイでもない。評論文でもなく……。
答えは取扱説明書です。
例えばテレビの取扱説明書で、「こう操作したい時にどのボタンを押せばいいか」、いざやりたい時に書いてないと、困ります。
ルールブックは、読みやすいこと、誤解無く読めることも大切ですが、ルールの抜け漏れが少ないことも大事です。
とは言え、ゲーム製作者も想定していないプレイングだってあります。抜け漏れをゼロにすることは、複雑なゲームほど簡単ではないと思います。
まずは、重大な抜け漏れをなくすためにどうすれば良いか、考えてみます。
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