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テクニカルライティングミートアップのすすめ その2(ゲーム説明書の文章力アップ:ゲームのルールの伝言ゲーム)

こちらはアナログゲームマガジンの連載「ゲームのルールの伝言ゲーム」の27回目、途中まで無料で読めます。文字数は約5,400字です。

前回の続きで、LINEテクニカルライティングミートアップを、2023年7月末時点での最新分まで見て語ります。


VOl.13  セッション1「読者のことを考えて書いてみよう」

vol.13の15分から約30分。
言うまでもなく読者視点は大事です。言うは易し……。

【ポイント】

・「今日(これから)話す内容」が具体的かつ簡潔明瞭なのが良い

LINE Technical Writing Meetup vol.13 https://www.youtube.com/live/cJtF4Zhwq6Y?feature=share  17:08より

→ これから説明される内容が具体的でわかりやすく、画像の6にある、「この項目は見た方がいいな」という判断もしやすくなります。

アナログゲームの説明書で目次があるのは、かなり文量が多い時ではあります。そのため、目次の代わりに見出しや見出し直後の文を使います。

例えば、ある説明書では「細則」という見出しでした。見出しの次には、「この項目は最初は読まなくても大丈夫です。分からないことが出てきた時に参照してください」といった風に書いてありました。

同様に、「最初は必ず読む」「初めてのプレーでは読まなくて良い」「ここからはオプションルールです」など、予告されていると、取捨選択して読むことができます。

・情報を一気に与えてしまうと読者は情報を消化できず…(中略)一息で音読するのが難しい場合、一文が長いと考えられる

26分あたり

→ 一文の適切な長さは40~50字、という書き方の本が多いです。数えない考え方もあるんですね、そして納得。

・セクションで区切って、セクションタイトルをつけることで、読者に何の話をしているのかを伝えてあげましょう(中略)情報が探しやすくなります。

33分あたり

→ ここでのセクションは段落のことです。この動画では、あるサービスの機能について、概要と動作環境、使い方について三つの段落(セクション)に区切っていました。

ゲームの説明書を読む時、ではなく遊んでいる最中に困ることとして、「あー、あの部分のルール、どんなだったかな。どこに書いてあったっけ」がすぐ分からないことがあります。

見出しがない、ドローする枚数など、参照したい数字が強調されておらず本文に埋もれている、そもそも違う内容の見出しの下に書かれている、という場合、情報を探すのに時間がかかってしまいます。

ゲーム準備で手番でできるアクションの意味合いを説明したきり、ゲーム進行の本文では書かない例もありました。

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