【ボドゲ説明書読み】ファクトリー・マネージャー 完全日本語版
「アナログゲームマガジン」外の記事です。
過去に読んだ説明書について、当時のメモ書きを元にしています。
●ファクトリー・マネージャー 完全日本語版
2010年のゲームの説明書です。プレー済です。
悪い意味で思い出深い説明書のため、取り上げています。
【どんなゲーム?】
【面白い点】
・説明書冒頭の内容物一覧は、内容物だけが書かれています。同様に、ゲーム準備の項では準備についてだけ書かれています。
別紙のB4?サイズの早見表に、ボードと各場所の見方や意味合いが書かれています。説明書には「初回プレーでは早見表をよく見て、配置やシステムを勉強してね」と。
そのため、冒頭での情報量が適切です。
・説明書の基本カラーが緑(当然といえば当然)
・デザイナーのフリーゼ氏の顔写真入り(髪色は緑、これも当然)
・同じ内容の段落が2連続で書かれている部分があります。すごい誤字です。
【気になった点】
・自分も間違えたし、ちらほら見かけるプレー間違いである、「市場の売れ残ったタイルをボードに戻す」処理について。何故間違えるのかというと、説明書でそれについて書かれているのが「季節労働者の雇用」という、別の内容の見出しではじまる文章の中なのです。
かつ、その文章の最後の行で、強調表示もなく、雇用についての記述と空白行をはさむこともなく書かれているため、読み逃しやすい、と推測します。
・労働者コマの扱いについて記載が不足しているため、適切にラウンドを繰り返すことが難しくなっています。ルール間違い、確認のためのゲーム中断が起こりやすいでしょう。
このゲーム、労働者コマが色々な用途で使われます。
以下は、説明書で書かれている順番と内容です。
丸数字は、実際にコマを使うものです。
次のような問題があると考えます。
前述した通り、例も全くありません。そのため、総じて、ワーカー関係の流れが脳裏に浮かばないのです。
今後プレーする自分のためにも、まとめてみました。
すると、さらに疑問が浮かび、BGGのフォーラムを巡回することになりました。
最下部のURLはこちらです。
「常に」1個余らせておくわけではないので、もう矛盾しています。
【2024/4/28補記】BGGを再確認
「「工場の隣に常に 1 人の作業員を配置しておく必要がある」については、フェーズ 3 で少なくとも 1 つのアクション (工場を改善する) を常に実行できるようにします。」とのことです。
また、「ゲーム全体中、5 つのラウンドの終了時にも、利用可能なワーカーが 1 人必要です。」ともあります。
フェイズ3で一旦「手持ち」を使い切っても良いはずです。フェイズ4でいくつか手持ちに戻るので、その中から利用可能なワーカーを1つ残せば良いのでしょう。
問題をメタる
・自然と頭の中でイメージができなくても、サマリーがあれば良かった
・そもそも情報が時系列に整理されていない
・必要な情報が探しにくい
・読み手に解読・解釈する時間が必要な時点で問題
最後に
・良いゲームです。正しいルールで、是非遊んでください。
・レイアウト含めて原文の問題のはずです。
以上です。『アナログゲームマガジン』のネタになりそうな濃度ですが……個人noteで良いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?